45nm世代のCore 2 Duoプロセッサーを搭載し、10万円そこそこで買えるノートが日本HPから登場した。ここでは同社が4月から販売を開始した新製品「HP Pavilion Notebook PC dv3000/CT」を紹介する。
価格の安さを感じさせない高品位なデザイン
dv3000/CTは、13.3インチワイド液晶ディスプレー(解像度1280×800ドット)を採用したA4スリムノートで、重量は約2kg。
「モバイル」というには少々大きめだが、10万3950円で販売されている下位モデルでもCore 2 Duo T8100(2.1GHz)を搭載し、光学式ドライブを備えるなど、そのぶん余裕のあるスペックとなっている。
A4サイズといっても、3kgを越すようなデスクトップ代替ノートではないので、ちょっとした移動は苦にならない。自分の机ではメイン機として使用してたまに会議などに持ち運ぶ用途、出張先などで長時間使用するためある程度のゆとりのあるスペックが欲しいユーザーなどに適した製品と言えそうだ。
外観は「HP Imprint」(成形同時加飾転写システム)を使用した高品位なものだ。これは金型に樹脂を流し込む際に、デザインパターンの転写と表面塗装も一緒に行なってしまうもので、日本写真印刷の技術が利用されている。ピカピカの本体と複雑な模様を両立でき、かつ傷や塗装ハゲにも強い。dv3000/CTでは細かな格子柄をあしらった「ZEN design “grid”」というパターンが使用されている。
側面には「VM Finish」と呼ばれる真空圧着のメッキ処理パーツを使用。白色LEDに、点灯する天面のロゴマークなど、細部にもこだわったデザインだ。この質感が10万円そこそこの価格で手に入るなら満足度が高い。
ただし、指紋が付きやすいのと、タッチパッドの摩擦が強すぎて操作しづらい点は難点である。別の機種ではパッド部分に凹凸をもうけ、適度な摩擦に調整しているものもあるが、本機にもそういった配慮があると良かった。本体には汚れをふき取るためのクロスが付属する。最近流行のグロス塗装だが、汚れはかえって見栄えを落とすので、できればこのへんの改善してもらいたい。