eSATAの実力は?
評価機はVista Home Premium、Office 2007、Core 2 Duo T9300(2.4GHz)、2GBメモリー、120GB HDDといった構成で価格は13万3350円。チップセットにはIntel PM965 Express、ビデオチップにはNVIDIA GeForce 8400M GSをそれぞれ搭載している。
機能面での特徴としては、アナログRGBに加え、HDMI端子を装備していること、USB 2.0とeSATAの共用端子を持っていることが挙げられる。
特にノートパソコンでeSATAポートを標準搭載している機種は、まだ珍しく本機ならではのものとなっている。
シリアルATAの技術を外付けドライブ用に拡張したeSATAは、USB 2.0より高速な転送が可能だ。今回はUSB 2.0とeSATA両方のインターフェースを備えたアイ・オー・データ機器の「HDC-UX」を利用して、データの書き込みと読み出しを行なってみた。
●データ転送速度
インターフェース | eSATA | USB 2.0 |
---|---|---|
読み出し | 毎秒22.9MB | 毎秒18.6MB |
書き込み | 毎秒15.8MB | 毎秒9.1MB |
約347MB(ファイル数337、1KB~53MBまで)のファイルをdv3000/CTとeSATA対応HDDの間でコピーした際の速度を実測したもの。eSATA対応HDDにはアイ・オー・データ機器の「HDC-UX 320GB」を使用した。書き込み時(ノート→eSATA HDD)の転送速度は約1.7倍ほどeSATAが高速。逆に読み出し時(eSATA HDDからノートへのコピー)は1.2倍とそれほど差がない。
理論値ほどの差は出ていないが、ノートのデータを外付けのHDDにバックアップする時間がほぼ半分になるので、大容量のデータを扱う場合は有利だろう。
とはいえ、eSATAはまだ一般的でなく、価格もUSB 2.0タイプより割高だ(HDDの場合、7~8000円の追加出費は覚悟したほうがいい)。eSATA対応のHDDケースを用意して、使用しなくなったHDDを流用する用途のほうが現実的かもしれない(ケース単体なら3000円程度から買える)。