自衛隊機の飛行展示
自衛隊機の展示飛行は4機種が行なわれた。
F-4EJ改
F-4EJ改要撃戦闘機。今回は新田原基地・第5航空団第301飛行隊所属機が参加した
旋回中。本機は要撃戦闘機に分類され、通常は迎撃任務に就いている。アフターバーナーを焚いているため、排気口がオレンジに染まっている
先行機を追う。まさに空中戦のワンシーンのようだ
F-2A
F-2A支援戦闘機。築城基地・第8航空団第6航空隊所属機で、日本に侵攻してくる敵艦隊や船団を対艦ミサイルで攻撃するのが主任務だ
急旋回
アフターバーナーを焚いて急上昇
US-2
岩国基地の海上自衛隊エリアから滑走路に移動するUS-2救難飛行艇。岩国基地第31航空群第71航空隊所属だ。ちなみに離陸(離水)性能は高く300メートルもあれば良いとのことだ。確かに滑走路を半分も行かないうちに機体が浮き上がっており、観客から感嘆の声が上がっていた
今回、飛行したのは機番9902の試作2号機。本来飛行艇は海上で離発着するのだが、US-2は陸上からも離発着を行うことができるスグレものだ。なお、US-2の原型となったUS-1は救難飛行艇として、日本周辺で遭難した船舶乗員の救難や父島からの急患の輸送などに活躍している
飛行中。しかし他の飛行展示のジェット機に比べ大変静かなエンジン音が印象的だった。なお、この機体だが、青色塗装から製作メーカーの新明和では「ANA塗装」と呼んでいたらしい
UP-3D
滑走路に移動するUP-3D電子戦訓練支援機9163号機。第31航空群第91航空隊所属機だ
胴体上面と下面に設けられた黒いバルジ(張り出し)が特徴
離陸シーン。ちなみに本機は、P-3C哨戒機の機体をベースに、訓練用電波妨害装置を装備した機体だ。さらに任務に応じチャフ散布装置、標的曳航装置を搭載し、艦隊の各種訓練の支援を実施する
地上展示
地上展示は日米あわせ37機で、機内の見学が可能な機体には行列ができていた。ここではその一部を紹介する。
海軍第97戦闘攻撃中隊「WARHAWKS」所属のF/A-18C
ワシの肩に旭日旗がマーキングされているデザインが独特だ
この尾翼のマークはかなり目立っていた
米空軍の特殊作戦機MC-130H コンバットタロンII。救難、救出作戦で用いられる機種だ
海上自衛隊の掃海ヘリコプターMCH-101。平成18年(2006年)から導入が開始された新型機だ
陸自のAH-1Sも展示されていた
今回、駆け足で岩国基地「FRIENDSHIP DAY 2008」を紹介したがいかがだっただろうか。米軍機、自衛隊機の魅力を多少なりとも感じでいただければ幸いだ。なお、岩国はそうそう気軽に行けないな、と言う人もいると思うが、例えば近隣のマニア向けの濃い施設、呉の大和ミュージアムやてつのくじら館などと組み合わせて廻ってみるのも一興だろう。
ヘリをスケッチしているおじいさん。なかなかお上手でした