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長~く使える極上のPCケース 第4回

[特集]We Love Case! こだわるから楽しいんだ

長~く使える極上のPCケース【アンテック編】

2008年05月01日 14時46分更新

文● 加藤 勝明

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人気静音ケースがさらに小型に!

Mini P180
作業時間:30分

 「Nine Hundred」の性能には憧れるが“とんがり過ぎて”ちょっと手が出し難いと感じる人もいるかもしれない。「P190」はデザインこそ非常に落ち着いているが、価格や大きさの面でちょっと無理、という人もいるだろう。
 こうなると定番の「P182」の出番となるのだが、もっとコンパクトなケースはないのか……? そんな要求に対するアンテックの回答がこの「Mini P180」だ。

静音、機能、設計技術を凝縮したMicro ATXケース「Mini P180」

 「Mini P180」は「P182」の前身である「P180」の設計をそのままMicro ATX用にシュリンクしたようなもの、と考えてよい。消音効果のある側板やダブルチェンバー構造といったP180のシンボル的なフィーチャーはそのまま継承されている。

パネル開放

P190の小型版といった感じのフロントパネル。中央に2つの吸気口(裏にはシャドウベイが配置)があり、5インチベイは最上部に1、最下部に2で固定されている。FDD等を仕込むための3.5インチオープンベイは5インチベイを消費して設置する

エアフィルター

吸気口を開けるとエアフィルターになっているのもP190と同じ。ツメで固定されているだけなので、簡単に取り外して水洗いすることで常に清潔に保つことができる。特にペットのいる家庭では非常に役に立つことだろう

ポート部分

Mini P180ではフロントにIEEE1394はなく、eSATAポートが1基用意されている。最近のマザートレンドをしっかり把握して設計されているようだ

天井ファン

天井には20cmの大型ファン。独特の形状の飾り窓がついているが、個人的にはNine HundredやP190のような形状の方がよかった気がする

背面

P190やP182と決定的に異なるのは、拡張スロットの数や水冷ユニットのホースを出す穴がないことだろうか。電源ユニットを最下部に設置する独特の設計は見事に継承されている

側板

側板はアルミ+プラスチック+アルミの3層構造で消音性能を付与している。安物ケースばかり見ていた身にとっては、この作り込みを見ただけでもう購入を決定してしまいそうになる

内部

デュアルチェンバー構造はMini P180でも健在。専用電源ユニットを備えるP190と違い、このケースでは電源ユニットは別売になっているので注意が必要だ

ドライブベイ

各吸気口の裏にはシャドウベイが2つ用意されている。上段ベイにはHDDを垂直に3台まで、下段ベイには水平に2台まで搭載可能だ。HDDとの接触部にはシリコンゴム製のグロメットがある点はP190と同じ

ファン装着

Mini P180には元々吸気ファンは設置されていない(電源ユニットや排気ファンの負圧のみで吸気を行なう)。だがビデオカードへの冷却を強化したい場合は、吸気口の裏に直接12cmファンを設置できる。設置可能な場所は2ヶ所だが、ファンを設置した場所にはシャドウベイは装着できなくなるため、実質上1ファンのみ設置が可能になる

排気は天井部分の20cmファンと背面の12cmファンで行なう。速度は背面のスイッチ2つで3段階に設定できるのもP190と同じだ。

底面にはシリコン製の足があるが、注目したいのは真ん中部分。さり気なく吸気口が設けられており、ケース底面から外気を吸い上げるような設計になっている。この吸気口の裏にもフィルターが存在するため、チリ対策は万全だ。

小型ケースの新定番になるか?

 Micro ATXケースは選択肢の幅が非常に狭く、その上価格重視のために作りもそれなりなものが多い。買ってみたはいいもののペラペラのスチールと安っぽい表面処理、ぞんざいなドライブベイ等で落胆した経験のある人もいることだろう。
 その点「Mini P180」は実に安心して購入できる“新定番”ケースになる実力を備えている。唯一のネックは価格(実売2万5千円程度)だが、コンパクトでしっかりしたマシンが欲しいなら、出費に十分見合うものであると言える。

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