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アドビ、デザインの真髄を学べるWebサイト開設

2008年04月23日 08時00分更新

文● 千葉英寿

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アドビ システムズ株式会社は、4月18日、クリエイターを目指す学生たちに向けたポータルサイト『Adobe Creative Campus』 を開設した。大学や専門学校など高等教育機関において、現在から将来に渡って、Adobe Creative Suiteをはじめとするアドビ製品を使用する学生に対して、クリエイターとなる上で必要となるスキルについて支援し、学生や教職員、アドビが情報を共有するためのコミュニティサイトとして機能する。


教育機関の課題が見えてきたEducation Vanguards


Adobe Japan Education Vanguards

Adobe Japan Education Vanguardsのトップ画面

 アドビ システムズは昨年、高等教育機関において将来のクリエイターや開発者を育成する立場にある教職員に対して、さまざまな支援や情報を提供するコミュニティプログラム『Adobe Japan Education Vanguards』を立ち上げた。この施策は、同社にとって高い売り上げ比率を持つ教育市場に向けた取り組みであり、各教育機関の教職員の思考やビジョンなどにフォーカスし、デザインとテクノロジーの両側面から、取り組んでいる新しい技術や研究、プロジェクトなどを紹介してきた。また、同社にとっては、これまで教職員と直接コミュニケーションを取るためのチャネルがなかったが、そのためのコミュニケーション基盤としてAdobe Japan Education Vanguardsは開設された。

 この取り組みで得た教育現場の状況について、同社教育市場部の増渕賢一郎氏は「先生方と直接、コミュニケーションを取ってわかったのですが、CS3のように主にクリエイティブ分野で使用されているアドビ製品が、工学やシステム、メディアなどの社会学といった、思ってもみないところでもお使いいただいている事がわかりました」と語っている。

アドビ システムズ 教育市場部 増渕賢一郎氏

アドビ システムズ 教育市場部 増渕賢一郎氏

 また、問題となっている点について、「大変、熱心に取り組まれている先生が多いのですが、その反面、意外な課題を抱え、苦慮されているようです。例えば、ソフトウェアのインストール方法を知らない学生が大変多いそうで、はじめはそうしたリテラシーについてあらためて指導しなければならず、なかなか本題のデザイン教育に入る事ができないそうです」としている。中学、高校でのデジタルリテラシーに対する取り組みや環境がまちまちであるため、意外な形でのしわ寄せがきているようだ。

【次ページ】クリエイターを目指す学生を応援するCreative Campus

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