米アドビ システムズ社は25日(現地時間)、ウェブアプリケーションプラットフォーム「Adobe AIR」(Adobe Integrated Runtime)正式版と、ウェブアプリケーション開発ツール「Adobe Flex 3」の提供を開始した。
Adobe AIRはリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)の実行環境で、これまではパブリックベータ版が提供されていた。正式版の提供開始により、開発者はHTMLやAjax、Flashなどを使用した、デスクトップ向けRIAの構築が可能となる。
Adobe AIRおよびAdobe AIR SDK(いずれも英語版)は、同社ウェブサイトから無償ダウンロード可能。対応OSはWindows Vista/XP SP2/2000 SP4以降およびMac OS X 10.4.9以降、10.5.1。なお、Linuxおよび日本語版など他言語に対応したバージョンは、2008年中旬の提供開始を予定しているという。
Adobe Flex 3は、Adobe AIRおよびAdobe Flashを使ったウェブアプリケーションやAIRアプリケーションの開発キット。WindowsおよびMacintosh対応の英語版と日本語版が用意されている。オープンソースのFlex 3 SDKとAdobe Flex Builder 3 for Linuxのベータ版は、Adobe Labs(http://labs.adobe.com/)より無償ダウンロード可能。
Adobe Flex Builder 3は、スタンドアロン製品またはオープンソースの統合開発環境「Eclipse」向けプラグインとして提供されており、価格はStandard版が3万円、Professional版が8万5000円。なお、教育機関や学生向けには、Flexアカデミー(http://www.ila.or.jp/flex/)参加校、およびCLP(Contractual License Program)所有の教育機関を通じて、Flex Builder 3を無償提供するという。