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ネット右翼なんていない

「Macで選挙ポスターを作った」──外山恒一、また選挙に立候補(後編)

2008年04月16日 09時19分更新

文● 細谷滝音

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福岡で面白い奴を育てたい


── 福岡の拠点は何に使っているのですか?

外山 ここは塾になる予定。もともと獄中での展望では、私塾を作ってファシズム勢力を集めるつもりだったの。

 今まで、広く呼びかけたら面白い奴を集めて何かできるんじゃないかと思っていたけれども、面白い奴なんかいない、面白い奴は作るしかないと言うことに気が付いた。それなりに素質がありそうな人たちを集めて、一人前の面白い奴に育てるという(笑)。


── どうやって面白い人を育てるんですか?

外山 要は教養の問題で、たとえばそれなりの音楽をやろうと思ったら、幅広く音楽を聞いていなければならないわけで、いろいろなものを聞き込んで、感性を養って、オリジナリティーのあるレベルに達する。

 政治運動も同じで、過去にどんな運動があって、こういう事を考えた人がいて、ということを踏まえていないと面白いことなんてできない。例外はいるけれども、それは極々まれなケースだからね。


── 具体的には何を教えるんですか?

外山 基本的には左右の政治運動の歴史を教えて、さらに革命家は政治だけを知っていればいいわけじゃないから、音楽や美術の歴史や、思想哲学や音楽美術文学などの文化的な歴史も、まんべんなく教えるつもり。深いところは個別に追求してくれればいいから、とりあえず地図を渡すような感じ。だいたいこう言うところを押さえておけば、あとは好きなところに行けますよという。


── 私塾には今何人ぐらい生徒がいますか?

外山 今のところ、志願者は1人なんだよね。でも、これは次の著作が出てからでないと無理だと思ってて。僕の活動パターンって、なにか本を出して、その読者を組織するというやり方だから。

 もし、仮に塾生が1人だけでも始めるよ。ちなみにその人は九州の人なんだけど、なかなか九州外から移住してくるという人がいないんだよね。たとえば地方の大学に入ることを考えると、この塾は無料で大学なんかよりよっぽど重要なことを教えるから、そんなに高いハードルじゃないと思うんだけど、普通の人の感覚って分からないよね。なんでもっと身軽じゃないんだろうと思う。


── 最後に一言お願いします。

外山 世の中に不満があるなら自分が動くしかない。僕のサイトや政見放送を見た人から、「ぜひ革命を起こしてください」とかよく言われるけれども、そんなもん1人じゃ無理なわけで、そう思うんなら九州に来い、九州で一緒に活動しろと。それが一番に言いたいかな。6人ぐらいいれば、凄いことができるかも知れないよ。

視聴覚室となる予定の部屋

視聴覚室となる予定の部屋。私塾の生徒全員が政治家にならずとも、芸術分野でも活躍するような人材が輩出できればとのこと。「ここが将来、九州の政治家と芸術家の交流場となればいいと思ってる」


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