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九州の「拠点」を直撃取材

「あの政見放送はウケ狙い」──外山恒一、また選挙に立候補(前編)

2008年04月15日 09時00分更新

文● 細谷滝音

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 「こんな国滅ぼせ!」「改革なんかいくらやっても無駄だ!」「私が当選したら奴らはビビる!……私もビビる

 昨年の東京都知事選における、外山恒一氏の政見放送である。ネタだか本気だか分からない珍妙なその演説映像は、ネットで大きな話題を呼んだ。

 あまりのキャラ立ちぶりにネットの「職人」たちが彼をネタにした動画を投稿し続け、元の動画を含めるとYouTubeだけでも200万以上の再生回数を記録している。間違いなく、動画時代のウェブで最も注目された人物の1人だろう。

 その外山氏が、今度は鹿児島市議選に打って出るという。今回は彼の拠点がある福岡に遠征し、その素顔を取材した(【編集部註】このインタビューは、鹿児島市議選の公示前に行なわれたものです。市議選は13日に開票が終了しております)。

【YouTube】都知事選政見放送

 政見放送の元映像。数えられないほどの種類のパロディー版が制作されている。「どうせ選挙じゃ何にも変わらないんだよ!!」と言って中指を突き立てるなど、通常なら放送されない内容だが、政見放送だとOKになってしまうという、体制への痛烈な風刺となっている。



出馬は仲間を集めるため


── 都知事選の政見放送は大変話題になりましたが、そもそも何のために選挙に出ているのですか?

外山 それは仲間発掘のため。都知事選はそのための、いわゆる売名行為ですよ。売名といっても、単に有名になりたいのではなくて、僕はサイトや著作で結構真っ当なことを言っているつもりなのに、まったく読まれていない。だから、とりあえず自分に興味関心を持たせなくてはならないということで。


── 都知事選の前には霧島市議選、後には熊本市議選にも出ていますね。

外山 都知事選のほかにも九州各地の市議選に出ているのは、九州を拠点に活動していく予定だから。「政府転覆」は半分レトリックだけれど、そういう革命運動のようなことに関心を持つ人間を九州で発掘したいと思ってる。だから、当選することは本気では考えてない。当選したら当選したで本気でやるけど(笑)、できるだけ当選しないように、供託金だけは返ってくるように没収ライン以上、当選未満を目標にやってる。

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