比較的内勤の多いエンジニアは、普段はラフな格好でOKという人も多いだろう。しかしそんな日々の中で、たまに着るスーツは長年ずっと同じものを着続け、買い替えるタイミングは「太って着られなくなったから……」なんてことになってはいないだろうか。それではデキる“エンジニア”や“ビジネスマン”を目指す者として、悲しすぎる。今回は、そんなエンジニアが無理せず着られるスーツにこだわり、TPO別のビジネスシーンに役立つ春の勝負服を紹介したい。
スーツは“タイト”ではなく“ジャスト”に!
内勤が多いイメージのあるエンジニアも、ビジネスマンとしてスーツを着る場面は結構あるはずだ。経験を積みポジションが上がるにつれて、打ち合わせやプレゼンの機会を持ち、社外の人に会う場面も増える。また、顧客のオフィスに出向して仕事をするなど、もともと社外の人に会う機会が多い仕事に携わっているケースもあるだろう。このような場合、社外の人に外見的にも「好印象」を与えることは大切な要素となる。見かけの印象の良し悪しで、話の伝わり方は想像以上に大きく変わり、それがビジネスに与える影響は大きいからだ。初対面でも好印象を与え、適度にトレンド感のあるスーツを着こなすとはどういうものなのか。伊勢丹新宿店メンズ館のビジネススーツ担当バイヤー島崎信也さんに聞いた。
「2008年のスーツのトレンドは、明るめのグレーです。ここ4~5年はストライプ(縦縞)のものが流行していましたが、今年は光沢感のある無地が使ったものが新しいです。明るさはライトより少しくすんだものがいいでしょう。サイズとしては、20代の人を中心にタイトなものが引き続き人気があり、ラペル(襟)幅や着丈の長さ、ポケットなどの各ディテールがコンパクトなものが主流になっています。でも、行き過ぎたタイトさは避けた方がいいと思います」
ビジネススーツは、どこに出向いても通用するものが前提なので、それを考えると“タイト”というより、“ジャスト”な着こなしが重要になるのだ。ジャストなスーツの合わせ方は、ジャケットなら肩幅がポイントで、肩と袖の付け根のところが自分の肩の先端部分に乗っているのがジャストサイズ。パンツは、ヒップからももにかけてのサイズで合わせて、その後にウエストを広げるのがいいようだ。既成スーツでも今はスーツ代プラス5000円程度(伊勢丹新宿店メンズ館の価格)で、自分の体型に合わせたパターンオーダーができる。体型が細い人や恰幅のいい人は、パターンオーダーを利用するのがお勧めだ。
●2008年ディテールのトレンド
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