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Amazonのほしい物リストで、個人情報が漏れると大騒ぎ

2008年03月13日 19時13分更新

文● 高橋暁子

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Amazonは「自分の登録した情報しか漏れません」


 Amazonの広報担当者に、今回の騒ぎについて聞いてみた。まず、初期設定でリストを公開としている理由については、

 「『ほしい物リスト』は希望のリストを友人や家族に公開する目的で存在するものなので、初期は公開設定となっていますが、非公開にすることも可能です。リストが公開されることについては、リストを作成する際に初期設定で公開される旨表示していますし、ヘルプページでも非公開にする方法を説明しています」

と言う。

 現在、「ほしい物サーチ」は機能しなくなっている。Amazonが対策中だ。今後調べられなくなるということはないのか。それについてAmazonは以下のようにコメントする。

「サーチ機能については一部機能を調査中です。今後、サービス停止などの可能性についてはコメントできません。なお、『ほしい物リスト』は停止していませんので、新たにほしい物を追加することは可能です」

 プライベート情報が漏れるという今回の騒ぎについては、「『ほしい物リスト』を公開しても自分が設定した名前などの登録情報が表示されるだけなので、住所などの個人情報は含まれません。あくまで入力されたプロフィールだけ」ということを強調した。



問題点と個人で出来る対策法とは


 では実際、どんなケースでこれが問題となるのだろうか。まず、本名登録をしている場合、ほしい物が誰からも筒抜けということだ。Amazonではアダルトグッズなども売っている。他人に知られたくないものをほしい物リストに入れてしまっている人は、即対応すべきだろう。

 また、本名を公開したくないと考えている人にもこれは問題となる。メールアドレスしか公開していなくても、本名で登録してあれば分かってしまうからだ。会社名や役所、法人名などで登録している場合も、その団体にふさわしくないものを求めていることが分かってしまうと、団体自体のイメージを損なう可能性がある。

 今回は検索されるような有名な個人や団体が対象となったが、一般人も知り合いに検索されているケースがあるようだ。知られたくないものをリストに入れていた場合は、対応が必要となるだろう。

 まず、本名を公開したくない人、自分がほしい物を公開したくない人は、今すぐ設定を「非公開」や「特定の人に公開する」(「友だちに知らせる」でEメール送信した人にのみ公開される)に変更すべきだ。あるいは、リスト自体を削除してしまうのもいいだろう。

 また、配送先で正しい住所と名前を入れておけば、アカウント情報の名前が適当でも商品は届くので、アカウント情報の名前の登録を変更するのも手だ。登録メールアドレスを、普段利用しているものと変えておくのもいい。Googleにキャッシュが残っている場合も、まずリストを削除してからGoogleの古いキャッシュを消せば問題ない。

 今回の騒ぎを参考に、自分の個人情報に対する意識を見直す機会とするとよさそうだ。

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