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週末見るコンテンツはコレ★ 第29回

【週末見るコンテンツはコレ★】

フレンチアニメでまったりな感動を! 家族で見るのもおススメ!! ミッシェル・オスロ監督作品特集

2008年02月29日 21時00分更新

文● 大石太郎

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空いた時間にほっとできる
影絵アニメのオムニバス
「プリンス&プリンセス」

「プリンス&プリンセス」のパッケージ

「プリンス&プリンセス」のパッケージ。(c)1999 Les Armateurs - La fabrique - Studio O - Gebeka Films

プリンス&プリンセス
DVD
発売日:2007年7月18日(発売中)
価格:3990円


発売:ウォルト ディズニー スタジオ ホームエンターテイメント
http://wdshe.jp/

 映画「プリンス&プリンセス」は「キリクと魔女」に続く長編第2作。フランスで1989年に放映された「もしもの映画」(Cine si)というテレビシリーズの中から監督自身が選んだ秀作が6作品収録されたオムニバスストーリー。10年もの歳月を経て完成された究極の影絵アニメーションだ。

 繊細な影絵が描き出す物語は息を飲むほどに美しく幻想的。古さを感じるどころか、リアリティを追求しまくったビジュアルに慣れきった目には非常に新鮮に映る。さまざまな国のプリンスとプリンセスの愛の物語が紹介されるなか、日本を舞台にした第4話は老婆と若者が主人公となっている。

 もちろんストーリーはミッシェル・オスロのオリジナルだが、これが非常に面白い。プリンスとプリンセスの話のなかにあっても違和感はなく、また日本人の目から見ても違和感を感じない。日本に滞在した経験もあり、北斎をこよなく愛する監督だからこそ完成した新しい昔話。ハリウッド映画に未だ見受けられるドンデモな日本の姿とは大違い。非常に好感が持てる。

 1話あたり10分程度とコンパクトにまとまっているので、時間が空いたときにちょっとずつでも楽しめる作品。子供はもちろんだが「映画を観る時間もない」「心もささくれている」という、多忙で乾いた大人にこそ観て欲しい秀作だ。

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