次世代防御装甲ナノスーツを装備するアメリカの特殊部隊ラプターの隊員として、戦場を駆け回り敵をなぎ倒すFPSゲーム「CRYSIS」の日本最強プレイヤーを決定する大会が、秋葉原UDX GALLERYにて2月10日に開催された。
このイベントは、日本最強の「CRYSIS」プレイヤーを決める大会と3月にシンガポールで行われるアジア予選に出場する8人の日本代表プレイヤーを決めるという2つの大会の合同イベントとなっている。なぜ、2つの大会が一緒に行なわれないかというと、アジア大会に参加資格が20歳以上のプレイヤーとなっているためだ。
そのため未成年者がどんなに強くてもアジア大会に参加できず、悔しい涙を呑むことになってしまう。それではあんまりということで、未成年者も参加できる日本最強プレイヤー決定戦とアジア大会代表選考を分けて行なうことになった。
国内最強プレイヤーは誰なのか、今ここではっきりさせてやる!
大会は、未成年のプレイヤーも参加できる日本最強プレイヤー決定戦からスタート。まず予選が行なわれ、3組に分けられたプレイヤーたちが腕を競った。決勝ラウンドにコマを進めることができるのは、各組上位4名のみというだけあって、白熱したバトルが繰り広げられた。
試合は、キルポイントの多いプレイヤーが勝者となる方式がとられていた。プレイヤーは制限時間内であれば何度でも死ねるが、殺されると自分を殺したプレイヤーにキルポイントが1ポイント入る。このキルポイントを最も多く獲得した人が勝つというルールだ。そのため、相手を殺しつつ、自分は死なずに効率よくキルポイントを稼いでいく必要あるのだ。
3回の予選を勝ち進んだプレイヤー12名が望んだ決勝ラウンド。大会を制したのは並み居る成人プレイヤーたちを、ばったばったと殺しまくり、15分間で51ポイントをあげた若干19歳のgimeiaさん。彼は1分間に平均で約3~4人殺していることになる。対戦プレイでこの成績は大したものだ。
気になる大会仕様のマシンスペックは?
同イベントでプレイヤーたちが日ごろから遊んでいる「CRYSIS」は、そのクオリティを再現できないという理由で、コンシューマゲーム機への移植が予定されていないという。それゆえに、市販のメーカー製PCでは太刀打ちできないほどのマシンスペックを要求する。本大会で使用されていたPCも先日発売されたインテル製の新CPUを搭載したドスパラの「Prime Galleria XG E8500」となっていた。
また、会場内には、NVIDIAとELSAが出展し、3枚のビデオカードを搭載した3Way-SLI動作の実機デモや、CRYSISを試遊できるコーナーが作られていた。
シンガポール行きの切符を手にするのは誰だ?
続いて、アジア大会に出場する8人のプレイヤーを決める日本代表プレイヤー決定戦が行なわれた。先に行なわれた日本最強プレイヤー決定戦の決勝進出者の中から、20歳以上のプレイヤーが戦いを繰り広げた。勝者を決める方法は先ほどのキルポイントシステムだが、制限時間が10分間となり、日本最強プレイヤー決定戦以上にミスが許されない内容となっていた。
優勝したのはfumioさん。彼は日本最強プレイヤー決定戦で惜しくもgimeiaさんに3ポイントの差をつけられて2位となった実力の持ち主、優勝は当然といったところか。なお、4位には、gimeiaさんの実兄であるDrivESHooTさんがランクインして、シンガポール行きの切符を手に入れた。
大会が終了後、2つの大会の上位入賞者への表彰式が行なわれ、エレクトロニック・アーツの土川氏より賞品の数々が送られた。ちなみに日本最強プレイヤー決定戦で優勝したgimeiaさんに送られた賞品は、インテルの「Core 2 Extreme QX9650」(約12万円相当)、nForece780i SLIチップセット搭載のASUSTeK製マザーボード「STRIKER II FORMULA」(約5万5000円相当)、ELSAのビデオカード「GLADIAC 988GTS 512MB」(4万9000円相当)、今回の大会で使用されていたロジクールのマウス「G9 Laser Mouse」(約1万円相当)と約20万円強の豪華な内容となっていた。ちなみに、日本代表プレイヤーの8人には、3月に開催されるアジア大会への参加資格ならびに、シンガポールまでの航空券、宿泊ホテルなどが用意されるとのことだ。
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