(社)電気通信事業者協会(TCA)は7日、1月末時点の携帯電話・PHSの契約数を発表した。携帯電話の契約数は全体で1億86万500件。純増数の順位はソフトバンクモバイル(株)、KDDI(株)グループ、(株)NTTドコモの順で、NTTドコモの純増数はソフトバンクモバイルの約10分の1以下となっている。
それぞれの純増契約数を見ると、純増数1位のソフトバンクモバイルが20万700件増の1781万4200件。KDDIグループ全体では8万2700件増の2963万7500件。内訳はauが11万6600件増の2931万2200件、ツーカーが3万3900件減の32万5300件。NTTドコモグループはわずか1万9800件増の5317万300件となった。イー・モバイルは今年から月ごとの発表となり、1月は3万2600件増の23万8500件となっている。
ソフトバンクモバイルについては、学生向けに3年間の基本料金を無料にする「ホワイト学割」(関連記事)などの加入促進策を期間限定で行なっており、これからの新入学シーズンを含めて当面はソフトバンクモバイルの優位が続くものと思われる。NTTドコモを地域別に見てみると、北海道、関西、中国エリアが純減となっており、特にドコモ関西は9700件減と大幅に減少している。
一方、携帯電話方式のシステム別では、NTTドコモグループのW-CDMA(3G)は50万2800件増の4258万300件、ソフトバンクのW-CDMA方式は47万4800件増の1275万6300件と、3G世代でみればNTTドコモのほうが増加している。また、NTTドコモは通信モジュール単体の契約件数が1万9200件増の137万9400件となっており、この分野では他社よりも数値を伸ばしている。
PHSは、NTTドコモグループがサービスを終了して契約件数がゼロとなったため、PHS全体で14万5800件減の462万6400件となった。ウィルコムグループだけでは9500件増の462万6400件となる。
携帯電話の事業者別契約数(2008年1月末)
- 全事業者合計
- 1億86万500件(33万5800件増)
- NTTドコモグループ
- 5317万300件(1万9800件増)
- auグループ
- 2931万2200件(11万6600件増)
- ツーカー
- 32万5300件(3万3900件減)
- KDDIグループ合計
- 2963万7500件(8万2700件増)
- ソフトバンクモバイル
- 1781万4200件(20万700件増)
- イー・モバイル
- 23万8500件(3万2600件増)
システム別
- W-CDMA/NTTドコモグループ
- 4258万300件(50万2800件増)
- W-CDMA/ソフトバンクモバイル
- 1275万6300件(47万4800件増)
- CDMA2000 1x
- 2887万1200件(13万1600件増)
- PDC/NTTドコモグループ
- 1059万件(48万3000件減)
- PDC/ソフトバンクモバイル
- 505万7900件(27万4100件減)
- PDC/ツーカーグループ
- 32万5300件(3万3900件減)
- cdmaOne/au
- 44万1100件(1万5000件減)
PHSの事業者別契約数(2008年1月末)
- 全事業者合計
- 462万6400件(14万5800件減)
- ウィルコムグループ
- 462万6400件(9500件増)
- NTTドコモグループ
- 0件(サービス終了のため15万5300件減)