2008年01月17日更新
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| 913SH G TYPE-CHAR ベースとして、913SHが使用されている |
ソフトバンクモバイルのケータイで、アニメファンを中心に話題を呼んでいる機種がある。「機動戦士ガンダム」の人気キャラクター「シャア」をテーマに取り入れた端末、シャープ製913SHだ。キャラクターのイメージに合うカラーリングやマークを端末本体にデザインしてイメージを構築しているが、驚くのは充電台がシャアが操縦するモビルスーツ「ザク」の頭部になっているということ。 3日間でオンラインショップ限定の特典付先行予約分の5000台が完売するなど圧倒的な存在感を見せるこのケータイ「913SH G TYPE-CHAR」はいかにして商品化されたのか。
1979年にいわゆるファーストガンダムである「機動戦士ガンダム」が放映され、その後もさまざまなシリーズが展開されるなど、息の長い人気を誇るガンダムシリーズ。このガンダムを活用したケータイを作るという具体的な話が出たのは、2006年の11月くらいであったそうだ。重視されたのは「モノとしての完成度の高さ」だという。「ガンダム」のコアなファン層は30代から40代が圧倒的に多いが、アニメの世界観を持ち込んで子供っぽい端末にしてしまっては、彼らにとって日常の使用がはばかられると考えたそうだ。
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| 大道伸さん(33歳) 武蔵工業大学卒業後、株式会社ジーエイチクラフト、モトローラ株式会社、株式会社インプレストでの筐体設計業務を経て、2003年6月に入社。「シャア専用ケータイ」プロジェクトでは、端末コンセプト企画開発、端末/ザクヘッドデザイン開発、メーカーとのデザイン交渉を担当 |
「とにかく、オモチャにはしたくなかったんです。普通に持ち歩けるケータイとしてクオリティの高い物というのは大前提でした。一番頭を悩ませたのは、他とは違う付加価値をどんなものにしていくかということ。そのアイデアの1つが、『シャアを立てる』ということでした。シャアは非常に人気があるキャラクターで、搭乗するモビルスーツも色が他と違う赤であるとか、ツノがついているとか特徴があります。そのモビルスーツを生かしてケータイで何ができるかを考えていきました」(大道さん)
ザクやグフ、ゲルググなどジオン軍のモビルスーツは、単眼のカメラであるモノアイが光るのが特徴的だ。当初は待受け画面で1つ目が光るのも面白いと思っていたそうだが、充電中に動くようにできたら、ファンの心をぐっとつかむだろう……と、アイデアを広げていったところ「ザク」の頭部を充電台にするというアイデアが浮かんできたという。
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| 由本昌也さん(35歳)大学卒業後、通信会社勤務での営業企画業務等を経て、2000年6月に入社。「シャア専用ケータイ」プロジェクトでは、ビジネスモデル、マーケティング全体統括を担当 |
「ところが、この案を詰めていったところ重大な問題に直面することに。妙に大きいものができてしまうことに気づいて、自分たちでも『本当にこれやるの?』みたいな疑問が出てきてしまったのです。部屋に置いて邪魔になるようでは困ると(笑)。だから、モビルスーツの足の甲に挿すタイプとか、胸の部分にしまえるタイプとか、頭部にしても前半分だけにして、後ろは壁に付けて置けるようにカットするなんていう案もありましたね」(由本さん)
普通のケータイの充電器であれば、大きさをここまで問題にすることはないだろう。でも、今回のように熱狂的なファンをターゲットにした製品の場合は、レア感、満足感がキーポイントになる。そこに、広報宣伝戦略へのインパクトとしての理由も加わり、「ザク頭部丸ごとは、高い価値を持つ」という方向で固まっていったという。企画がまとまり、開発会議で承認されたのは、半年後の2007年5月。充電台については、こんな話もある。
「この頭部を作っているバンダイさんからも付属品の提案は頂いていました。でも、アクセサリー的なものを想定していたらしく、小さいサイズの物を企画されていました。試作品を作ってもらうために、この充電台の話を持っていったところ『そんなの作ってしまってもいいんですか』と、驚きながらもすごく喜んでもらえました」(大道さん)
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| 「ザク」頭部形充電台は、パーツ状態で入っている。組み立て式というところもファンを納得させる魅力の1つ | あくまでもケータイの付属品だと言う「ザク」頭部形充電台。上に置かれた箱が通常のケータイのパッケージサイズ。比較すると、その大きさがよくわかる |
(次ページに続く)