2006年12月21日更新
2005年の中部国際空港(セントレア)の開港や「愛・地球博」の開催以降、東海地域の景気が力強く上昇している。この好景気は製造業を中心に各業種へ波及し、さまざまな企業が正社員の採用を拡大している。こうした状況はIT関連職も例外ではないという。そこで東海地域のIT転職市場の実情を、リクルートTech総研編集長の池目雅紀さんに聞いた。
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池目雅紀さん
株式会社リクルート
Tech総研
編集長
システムエンジニア
組み込みソフト系エンジニア
東海地域は製造業が多い地域で、特に自動車産業を中心とした部品メーカーやサプライヤーなどが集結しています。これらの企業が牽引役となって、東海地方の好景気が継続しています。そのため生産管理や品質管理、物流管理などのシステム開発案件が目白押しで、システムインテグレータ企業の各社が東海地域の支社の増強や新設、人材確保に追われています。また産業のグローバル化の進んだ昨今では、国内マザー工場と海外工場で同時にシステムを立ち上げることが多々あります。その際に、生産管理や品質管理などのシステムをグローバルでマネジメントできる人材も求められてきています。
さらに製造業では、組み込みソフトの開発に関するニーズが高まっていますね。昨今の自動車はソフトウェアの固まりと言っても過言ではないほど、膨大な数のシステムが組み込まれています。つまりソフトウェアの良し悪しが、製品の品質やブランドに大きく影響するわけです。そのためノウハウの蓄積を考慮して、これまで外注に頼っていた開発を自社で行なうように切り替えている企業が、エンジニアの大量確保に動いています。組み込みソフト系エンジニアの需要は、今後ますます高まることが予想されますね。
これら東海地域のエンジニアの平均年収は、関東地域に次いで高い傾向にあります。Tech総研が行なった「ビジネスパーソン1万5000人への給与調査」によると、東海地域のソフトウェア・ネットワーク関連職の平均年収は30代で510万円、40代では680万円となっています。これは私の個人的な感想になりますが、東海地域は東京に比べて通勤時のストレスや物価などの負担が少ないので、とても良好な生活環境と言えると思います。