今週10日に発表されたAMDのサーバー/ワークステーション向けCPU、開発コードネーム“Barcelona”こと「Quad-Core AMD Opteron Processor」(以下:「Quad-Core Opteron」)を搭載したデモ機が早速、秋葉原のパーツショップであるUSER’S SIDE本店にお目見えした。
「Quad-Core Opteron」についての詳細は、こちらの「AMD、初のクアッドコアCPU“クアッドコア AMD Opteronプロセッサー”を発表」や「日本AMD、“クアッドコア AMD Opteronプロセッサー”の発表会を開催」に詳しいので参照していただきたいが、簡単にまとめると1つのCPUダイ上に、4つのCPUコアと共有型3次キャッシュメモリー、メモリーコントローラを搭載した“真のクアッドコアCPU”となる。
少々強引だが、インテルが提供するクアッドコアCPUが1つのCPUダイ上に2つのデュアルコアCPUを搭載する“2+2=4”なのに対し、今回登場した「Quad-Core Opteron」は“1+1+1+1=4”と考えると分かり易いかもしれない。
さてUSER’S SIDE本店に設置されたデモ機だが、マザーボードはTyan製のデュアルSocket F対応モデル「Thunder n3600S(S2933)」(チップセットは“nVIDIA nForce Pro 3600”)で、これに「Opteron 2347」(クロック周波数1.9GHz/TDP 95W/L2 512KB×4/L3 2MB)を2個搭載した状態で動作していた。なお同CPUの価格は4万2840円(1個あたり)。このほか「Opteron 2350」(クロック周波数2.0GHz/TDP 95W/L2 512KB×4/L3 2MB)は5万2290円(1個あたり)として、いずれも11月発売予定となっていた。
もっとも自作ユーザーにとって関心が高いのはデスクトップ向けとされる“Phenom”であるのは間違いない。「Quad-Core Opteron」とベースは同じものとされるだけに、出来るだけ早い“Phenom”シリーズ発売に期待したいものである。