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将来独立したい人必読! なかなか聞けない起業のホント 第7回

第7回 “競争”だけではNG。プロマネの独立に必要な「同業者同士の連携」の発想とは

2007年09月13日 11時15分更新

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村松倫明さん(48) 有限会社ピアーズ 代表

村松倫明さん(48)
有限会社ピアーズ 代表

 ITプロジェクトを成功させるためには、円滑なプロジェクト運営やリスク管理などが必要。その担い手としてプロジェクトマネージャーの注目が高まっている。しかし、プロジェクトマネジメントを的確に実施できる人材がなかなかいないのが現状だ。このような中、村松倫明さんはコンサルティングやプロジェクトマネジメントを引き受ける会社を立ち上げた。プロジェクトマネージャーの起業について、現在取り巻く状況などを含めて聞いた。

起業までの道のり
1982年エンジニアとして周辺機器メーカーに就職
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1987年金融系SI企業に転職し、サブリーダーとして従事
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1989年テクニカルチーム、次いでDB技術支援チームのリーダーになる
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1994年SIプリセールスエンジニア部門の部門長になる
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1995年SI案件のプロジェクトマネージャーになる
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1997年米国ソフト開発企業に転職し、システム開発企業に対してコンサルティングを実施
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2000年独立しコンサルティング会社ピアーズを設立

フリーのPMがPMOスタッフとして参画

 企業のITプロジェクトを支援する有限会社ピアーズを立ち上げた村松さん。フリーのプロジェクトマネージャーであれば、外部スタッフとしてプロジェクトに参加するという働き方がすぐに思い浮かぶ。では、会社となると実際はどのような業務を行なっているのだろう。

「会社設立当時は、外部スタッフとしてプロジェクトに参加していました。しかし、現在はコンサルティングがメインで、クライアント企業にどっぷり入ってプロジェクトマネジメント業務を行なうことはほとんどありません。プロジェクトマネジメントの依頼は、フリーのプロジェクトマネージャーの方に『ピアーズのスタッフ』として参画してもらい対応しています。その場合、自分のプロジェクトマネージャーとしての経験を生かして、パフォーマンスを上げているか確認したりアドバイスをしたりすることもあります。たとえば、参画したプロジェクトマネージャーに文章作成スキルが足りないと感じたら、どう書くべきかを指導するのです。あくまでも『ピアーズのスタッフ』として仕事をお願いしているので、1人1人の知識やスキルなどの資質や能力を見極め、顧客が満足するサービスを提供することが大切になってきます」

注1:PMO(Project Management Office)
PMOとは、プロジェクトが円滑に遂行されることを支援する専門部門

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