このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

将来独立したい人必読! なかなか聞けない起業のホント 第6回

第6回 会社の“規模”とは、どう考えるべきものなのか

2007年08月24日 14時55分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

大野泰さん(39歳)

有限会社アイアン・ウィル
 代表取締役社長 大野泰さん(39歳)

大学卒業後に入社したシステムインテグレータで汎用機向けのシステム開発技術を習得。その後、フリーランスのエンジニアとして働きながらパソコンの開発技術を身に付けた大野泰さん。2001年には、有限会社アンアン・ウィルを設立した。自分のキャパシティや性格を客観的に見つめ、むやみに規模拡大に走らず、すでに6年間の実績を積み上げている。そんな大野さんに“身の丈にあった”起業、経営について聞いた。

起業までの道のり
1992年大学経営学部卒業、監査法人系システムインテグレータに入社
下向き矢印
1997年退職し、フリーランスのエンジニアに
下向き矢印
2001年有限会社アイアン・ウィル設立

最初のきっかけは、技術の陳腐化を危惧したことから

 大野さんは、大学卒業後に仕事内容をよく知らないまま監査法人系のシステムインテグレータに就職。社内研修でコンピュータについて一から教わった後、中小企業用に汎用機向けのシステムを開発・運用する部署に配属された。しかし、その部署で約3年間働き、汎用機向けのシステム開発の技術も身に付いてきたころ、IT業界が大きく変わり始めたという。

「当時世の中の主流が汎用機からパソコンへ移っていくのを肌で感じ、この先廃れていく汎用機の技術をこのまま続けていくことに不安を感じました。そんなとき、雑誌でパソコンのパッケージソフトを開発するプロジェクトメンバーを募集しているのを見つけたのです。応募したらメンバーとして採用されたので、会社を退職することにしました。そして、その後はフリーランスとして、人材紹介会社経由などで得たいくつかのプロジェクトを転々しました。汎用機向けの開発技術を生かしつつ、徐々にオラクルなどを使ったクライアントサーバ型システムやWebシステムなどの開発技術を身に付け、汎用機からパソコン向けの開発へと請ける仕事をシフトさせていったのです」

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ