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キャリア・ピックアップ 第11回

「オラクル マスター教科書」の著者林優子氏解説! オラクル マスター ブロンズ試験対策・後編

2007年06月14日 00時00分更新

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林優子さん 株式会社システム・テクノロジー・アイ オラクル認定講師

林優子さん
株式会社システム・テクノロジー・アイ オラクル認定講師

データベース管理者であれば、なるべく早い段階でオラクル マスター ブロンズ(オラクルデータベース10g)の取得にチャレンジしたい。受験勉強をすることで、仕事に対する理解が深まり、またシルバーやゴールドといった上位資格の取得にも役立つからだ。ブロンズ試験対策・前編に引き続き、その受験勉強方法とそれを活かした仕事の取り組み方を、オラクル認定の研修を行なうシステム・テクノロジー・アイの林優子さんに聞いた。

マッピングがポイント オラクル マスター ブロンズ受験を、実務に役立てる

 オラクル マスター ブロンズ(オラクルデータベース10g)は、データベース管理者の第一歩となる資格です。データベース管理の仕事がどのような手順で仕事が行なわれ、何が実務で重要であるのか、頻繁に要求されることは何かなどの知識を得られるので、日頃の業務に活かすことを視野に入れて勉強するとよいでしょう。

 たとえば、「ユーザー管理は日々行なわれる大切な業務だから、まず熟知しておく必要がある。リカバリーに関しては、度々起こることではないけれども、何から着手すべきかは知っておかなければならない」などの認識を持てるようになります。

 また、実務の経験が少しでもある人が受験するのであれば、まず自分の日頃の業務が試験範囲のどこに該当するのかをマッピングしてみてください。こうすれば、広い試験範囲の中で、自分が今どのような勉強すべきか、スキルのどの部分が不足しているのか明確化して勉強できます。そして、これにより、今後の業務の中で何にプライオリティがあるかも判断できるようにもなります。

用語を暗記しただけでは、結局ネットワーク管理者としての実力は身に付かない

 オラクル マスター ブロンズの試験では、用語の理解力を求める問題が多く出題されます。だからといって、用語を暗記しておけば大丈夫というものではありません。用語1つ1つがどういうことを意味し、どのような作業において使われるのかなど、それぞれの用語の背景や技術的な意味までしっかり理解しておく必要があります。

 たとえば、バックアップという用語の場合、その言葉自体と意味、そしてバックアップを取るべきということを知っておけばブロンズの試験に合格できるでしょう。しかし、リカバリーという用語はそれらに加えて、よく似た用語であるリストアとの違いも知っておかなければ、業務に支障をきたすことも考えられます。結局、機械的に用語の意味を暗記して資格を取得しても、実務に有効な実力が身に付くとは言えないのです。そのことを踏まえて、次のバックアップに関する例題を見てください。

■問題
一貫性バックアップの説明として正しいものをすべて選びなさい。

a. データベースをオープンした状態で行なう
b. インスタンスを停止した状態で行なう
c. REDOログ内の変更がすべてデータファイルに適用されている
d. リストア操作の直後にデータベースをオープンすることができる
e. リストア操作後、メディアリカバリを行なう必要がある
f. データファイルに適用されていない変更が、オンラインREDOログファイルまたはアーカイブREDOログファイルに含まれている場合がある

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