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100mを5秒で走れなくても、グランゾートを呼び出せる!

2007年08月10日 22時30分更新

文● 師 忍

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 1989年から90年にかけて、日本テレビ系で放映されたサンライズのTVアニメ「魔道王グランゾート」。放映していたのは、同じくサンライズの「魔神英雄伝ワタル」や、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」などが放映されていた番組枠だ。この作品の主役メカ、番組タイトルにもなっている「グランゾート」がコトブキヤよりアクションフィギュアとなって登場した。店頭での販売価格は6000円程度だ。

グランゾード全体

コトブキヤ 秋葉原店では、フェイスモードとバトルモードを並べて展示していた。土台になっているのはパッケージだ。この2形態への変形が、原作に近い形で行えるのがすごい

 「魔道王グランゾート」は、月と月の裏側にある異世界“ラビルーナ”が舞台となっている。主人公は月へ観光に行った地球人の少年で、他に月で生まれ育った少年、月の先住種族で兎のような耳を持った耳長族達と共に、魔法の力“魔道力”とその力で動くロボット“魔道王”を使って悪の道に走った“邪動族”を倒すために冒険をするロボットファンタジーアニメ。主役メカが、顔の形から人型に変形したり、攻撃方法が魔法や剣・弓といったファンタジー風だったり、メカやキャラクターもコミカルなデザインなのが特徴だ。冒険の舞台となった異世界ラビルーナは5つの階層に分かれており、各階層を平和にしながら進んでいくのは、前作の「魔神英雄伝ワタル」でも見られたゲーム風の展開。どちらの作品も、企画にサクラ大戦などのゲームでもお馴染みである広井王子さんが関わっていることから、ゲーム的雰囲気をもった兄弟作品となっているのだろう。

こちらがパッケージ状態。表の窓からはボトルモードのグランゾートがみれる。裏は魔法陣を中心に、2つのモードのカットをちりばめている。解説に載っている付属品は少なめだ

パッケージ窓

表の窓部分だがよく見ると周囲に文字が刻まれ、魔法陣になっている。パッケージにもグランゾートらしい演出が行われているのだ!

 さて今回発売になった「グランゾート」というロボットについてだが、特徴的なのは、なんと言っても大きな顔の“フェイスモード”から人型形態の“バトルモード”に変形するところ。アニメでは主人公であり、パイロットでもある“遥大地”が召喚し乗り込むのだが、召喚したときは魔法陣の上に“フェイスモード”で湧き出てくる。主に炎の魔法をつかって攻撃を行ない、魔法により呼び出す剣“エルディカイザー”を使って攻撃する技が必殺技となっている。なおグランゾートを呼び出すために必要な資格は「100mを5秒で走ること」。これが実行できないと中に入ることができない。主人公は、宙に浮いたスケボーのようなアイテムをつかってこの速度を実現、グランゾートに乗り込んでいた。

フェイスモード

“フェイスモード”だとこのように展示することになる。この魔法陣から中に浮かんでいる高さが、また呼び出したた直後のイメージに近くてイイ

必殺技シーン

色々なポーズを楽しむのなら“バトルモード”だろう。ただ“エルディカイザー”のイメージが、もっと大きかったと思ってしまうのは呼び出すシーンの記憶が美化されているからだろうか。見ていると、久しぶりにアニメ本編を見直したくなる

 今回コトブキヤは“S.U.G.O.I アクションフィギュア”シリーズの新作としてグランゾートを投入。動きが自慢のシリーズだけに、もちろん“フェイスモード”と“バトルモード”への変形を完全再現。さらに“フェイスモード”では魔法陣をイメージしたスタンドの上に宙に浮かんでいるような形で展示が可能だ。また魔法ゆえにオプションパーツが少ないわけだが、しっかりと“エルディカイザー”は付属している。バトルモードでの展示も、剣を構えることで引き締まるだろう。
 しかし赤い顔型のロボットを見ると、最近だと思わず「新しいガンメンっ!!」と思ってしまったりもするのだが、もちろん関係ない。あちらとの大きな違いは、“バトルモード”になっているときに、胴体が顔であったことを感じることはほとんど無いことだ。この違和感のなさを、フィギュアでもしっかり再現できているのも嬉しいところだ。

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