松下電器産業(株)は22日、約1220万画素のCCDを搭載するコンパクトデジタルカメラ『DMC-FX100』を発表した。価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万8000円前後。発売日は6月中旬の予定。
同社のデジタルカメラブランド“LUMIX”の中では、FXシリーズはコンパクトさとデザイン性を重視したシリーズに位置づけられている。そのFXシリーズ最上位に位置づけられる新製品FX100は、搭載CCDの大幅な高画素化を最大の特徴としている。
搭載する撮像素子は、1/1.72インチサイズで有効画素数約1220万画素(総画素数約1240万画素)と、大型かつ高解像度のCCDとなっている。同社ではこの高画素CCDに加えて、独ライカカメラ(Leica Camera)社との協業により開発された“ライカDC バリオ・エルマリート”(VARIO-ELMAIT)レンズを搭載したことにより、レンズ周辺部の歪みや、有害光線によるノイズ・ゴーストのないクリアな画像による高画質な撮影品質を実現する。
レンズは光学3.6倍ズームに対応するほか、2006年7月発表の『DMC-FX07』が備えた、非球面レンズを含む6群7枚で、広角28mmの広い画角を実現するといった特徴も継承している。また、画像の一部を切り出すことで画質劣化のないズームを実現する“EX光学ズーム”機能も備えており、この場合は最大7倍相当のズームが可能となる(記録画素数は約300万画素以下)。光学手ぶれ補正機能(レンズシフト)も搭載する。
被写体ブレ補正や夜間の撮影に対応すべく、ISO感度も向上した。メニュー上で選択できる最高感度はISO 1600相当までだが、シーンモード選択で新たに追加された“新高感度モード”を選択すると、最高でISO 6400相当の高感度撮影が可能となる(ISO 1600~6400の自動設定)。ただし新高感度モード撮影時は、記録画素数は約300万画素で固定される。
画像処理エンジンには、従来機種同様の“ヴィーナスエンジンIII”を採用。液晶ディスプレーは約20万7000画素の2.5インチ液晶パネルを搭載している。
ボディーの基本的なデザインは、今年1月末に発表された『DMC-FX30』(関連記事)とほぼ同一だが、20代後半~40代の男性を主なターゲットにしたというカラーリングは、新色の“ブレードシルバー”を始めとして、金属的で硬質なカラーバリエーションで揃えられている。サイズや重量はFX30と比べて若干大きく、サイズは幅96.7×奥行き24.5×高さ54.0mm、撮影時重量は約176gとなっている。
対応記録メディアはSD/SDHCメモリーカードとマルチメディアカード(静止画のみ)で、撮影用内蔵メモリーとして約27MBのフラッシュメモリーも内蔵している。リチウムイオンバッテリーパックでの撮影枚数は約320枚(CIPA規格)。
- 撮像素子 有効画素数
- 1/1.72型 約1220万画素
- レンズ
- ライカ“LEICA DC VARIO-ELMARIT”(F値 F2.8-5.6、焦点距離 f=6.0~21.4mm/35mmフィルムカメラ換算時28~100mm相当)
- ズーム機能
- 光学 3.6倍
- 液晶パネル
- 2.5インチ/約20万7000画素
- バッテリー撮影枚数
- 約320枚(CIPA規格)
- サイズ/重量(撮影時)
- 幅96.7×奥行き24.5×高さ54.0mm/約176g