このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

高画素によってさらに完成度を高めたLUMIX

【レビュー】LUMIX DMC-FX100

2007年06月19日 17時47分更新

文● 行正和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1200万画素級の撮像素子を搭載するコンパクトデジタルカメラが相次いで発売されるなか、松下電器産業(株)が投入するのが“LUMIX FXシリーズ”の最上位モデルとなる『DMC-FX100』である。

大型CCDを生かした望遠、高感度化の機能を備える

コンパクトなボディーは、従来機の『DMC-FX30』(関連記事)とほぼ同じ、横長デザインの箱型形状を継承する。沈胴レンズやシャッターボタン周囲のズームリング、背面のモードダイヤルなど、基本的なパーツ配置も同様である。レンズの仕様は焦点距離がf=28~100mm相当(35mmフィルムカメラ換算時)、絞り値 F2.8~5.6の光学3.6倍ズーム。数値はFX30や2006年発売の『DMC-FX50』(関連記事)と同様だが、撮像素子がFX30/50の“1/2.5インチ”サイズのCCDに対して、FX100では“1/1.72インチ”へと大型化しているため、レンズ自体も異なるものになっている。

ボディー前面 ボディー背面
ボディーデザインそのものは、ほぼFX30などと同様。FX30/50などで採用されていた、本体前面グリップ側にある指掛け用モールドがなくなったのは残念だが、エンボス加工されたLUMIXロゴが滑り止め代わりになる カーソルを円形にデザインするコンパクトデジカメが多いなか、独立した上下左右中央のボタンは間違って押すこともなく、しっかり使える。十字ボタンの上側、は撮影時には露出補正に、もう一度押せばブラケット撮影となり、明るさをこまめに調整できるのはありがたい。液晶画面に表示されているのは、撮影時の各種ステータス

操作系は、背面にある十字配列の5ボタンと、モードダイヤルという従来機を継承したもの。カーソル中央にある“MENU/SET”ボタンで表示されるメニュー画面で各種設定を行なう。また、“FUNC”ボタンを長押しすると表示されるメニューバーから、記録画素数や感度、ホワイトバランスといった撮影時の設定を行なえる“クイック設定”機能も持つ。これらの操作系は最近のLUMIXシリーズと共通だ。

モードダイヤルを回すと、画面上で大きなアイコンが回転して、各モードが表示される モードダイヤルを回すと、画面上で大きなアイコンが回転して、各モードが表示される。ダイヤルは約270度の範囲内に各モードが配置されているが、一番端まで回したのちにも、くるりと一周して反対のモードが選択できるようになっている。どちらかといえば一方の端で止まるか、ダイヤル上で等間隔に機能が配置されているほうが使いやすいように感じた
十字ボタン中央の“MENU/SET”ボタンを押したときの表示 FUNCボタンを半秒程度長押しすると、各種設定をカーソルで選択できる
十字ボタン中央の“MENU/SET”ボタンを押したときの表示。従来のLUMIX同様に、メニューから各種設定を行なえる撮影時に背面のFUNCボタンを半秒程度長押しすると、撮影時に変更される頻度の高い撮影機能が横に並ぶバーが表示され、各種設定をカーソルで選択できる

撮像素子の大型化にともない、FX30と比べると横幅や高さ、厚みがそれぞれ2mm程度大きくなっている。しかし、FX50に比べれば横幅や奥行きで1mm、高さで3mmほど小さく収まっている。これはFX50が3インチ液晶ディスプレーを搭載するのに対して、FX100はFX30と同じ2.5インチ液晶ディスプレーを用いているためだ。

本体左側面と右側面 本体左側面(左)と右側面。右側面のフタを開けると、AV出力端子などが現われる

撮像素子の高画素化に加えて、細かな機能向上が施されているのも大きなポイントだ。LUMIXシリーズでは従来から、撮像素子の中央を切り出す方式のデジタルズーム“EX光学ズーム”を搭載し、最大記録画素数よりも小さな記録サイズであれば、画面のトリミングによって画質劣化なしに、レンズ自体のズーム機能を超える望遠撮影ができることをセールスポイントとしていた。FX30では5.3倍、FX50では5.5倍だったEX光学ズームは、FX100では7倍となった(記録画素数は300万画素モード、解像度2048×1536ドット)。この機能だけなら他社の高画素コンパクト機と大差ないが、FX100では専用ズームボタン“イージーズームボタン”を備えるのが特徴となっている。

シャッターボタンの右にあるのがワンプッシュで最大望遠、デジタルズームが可能な“イージーズーム”(E.ZOOM)ボタン シンプルなスライド式電源スイッチは、プッシュボタンに比べて不用意に電源が入ることが少ないのもありがたい。シャッターボタンの右にあるのがワンプッシュで最大望遠、デジタルズームが可能な“イージーズーム”(E.ZOOM)ボタン

本体上面のシャッターボタン右にある“E.ZOOM”と書かれたボタンを押すと、ワンプッシュで最大望遠の3.6倍ズーム状態になり、もう一度押せば記録画素数が300万画素に変更されて、EX光学ズームの7倍ズーム状態となる。さらにもう一度押せば、画素補間式の4倍ズーム、もう一度押せば最広角まで戻るというしくみになっている。画素切り出し型のデジタルズームを搭載するカメラは多いが、その度にメニューなどから記録画素数を変更するのでは使いにくい。その点FX100はワンタッチで望遠にできるので、デジタルズームを使う望遠撮影を多用する人には便利だろう。

また、新たな機能としてISO感度1600~6400相当という高感度モードや、毎秒8コマという高速連写機能が追加された。ただし、高感度モードは画素混合により実現されているものなので、記録画素数は300万画素以下になる。画素フルサイズでの最高感度はISO 1600相当。また、高速連写時も200万画素で動作する。フルサイズ時の連写は毎秒2コマとなる。

そのほかにも、光学式手ぶれ補正や高感度撮影によるブレ防止、動き検出による自動シャッター速度アップといった、3つのぶれ防止を備える。また、モードダイアルで選択することで選択する“インテリジェントISO感度モード”では、被写体の動きや周囲の明るさを元に、被写体のぶれを軽減するのに必要な最低限のISO感度アップを動的に行なうことで、ぶれとノイズ増加を同時に抑えることができる。

バッテリーチャージャーとAV、USBケーブルが付属する バッテリーチャージャーとAV、USBケーブルが付属する。SDメモリーカードとバッテリーはいずれも本体下部から装着する

前へ 1 2 次へ

注目ニュース

最新記事

ASCII.jp特設サイト

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ピックアップ

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART