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関西で6月から、2~3ヵ月後に全国で展開

J:COM、月額840円の屋内見張りサービスを提供開始

2007年04月26日 20時50分更新

文● 編集部 若林健太

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(株)ジュピターテレコム(J:COM)は26日、都内で記者発表会を開催し、IPカメラでのホームモニタリングサービス“安心見守りサービス(仮称)”を6月に提供開始すると発表した。同社のインターネット接続サービス“J:COM NETプレミア”および“J:COM NETハイグレード”の加入者向けに提供し、料金はモニタリングのみの“基本パック”が月額840円、警備会社に出動を要請できるオプションサービスを含む“安心パック”が1575円。ただしIPカメラの購入費および設置のための工事費は別途となる。

なお、当初は(株)ケーブルネット神戸芦屋(神戸市の一部と芦屋市)と北摂ケーブルネット(株)(大阪府茨木市、箕面市、摂津市)の2社でのみ提供し、順次各局で展開していくとしており、今後2~3ヵ月で全国に展開するとしている。

デモの様子

記者発表会では、大阪府大阪市にある関西マルチメディアサービスに実際にIPカメラを設置し、侵入者がドアから入ってくる様子を確認するデモが行なわれた

“安心見守りサービス(仮称)”は、家庭にIPカメラを設置し、異変があったときにはその画像を記録して、ユーザーに自動的にメールで通知するモニタリングサービス。映像認識には、関西マルチメディアサービス(株)が開発したモニタリングシステムを利用する。このシステムには画像差分検知機能が搭載されており、IPカメラが撮影した画像に変化が生じたとき、ユーザーにその画像を送信すると同時に、その画像を関西マルチメディアサービスのサーバーに保存する。また緊急時以外でも、ユーザーはいつでもパソコンや携帯電話機からインターネット経由でIPカメラの画像を確認できる。画像の確認は、同社の専用ウェブサイト(ID/パスワードによる認証付き)にウェブブラウザーを利用してアクセスすることで行なう。

初出時、キャプションおよび本文の一部において関西マルチメディアサービスの社名が間違っておりました。お詫びするとともに訂正いたします(2007/5/30)

“安心見守りサービス(仮称)”の概要

“安心見守りサービス(仮称)”の概要

IPカメラは1契約につき最大4台設置できる。カメラは同社が本サービス向けに販売・設置を行なうほか(価格は工事費込みで1台2~3万円を予定)、ユーザーが自分で用意することもできる。自分でIPカメラを用意する場合は、(株)アイヴィネットワークが提供するダイナミックDNSサービス“IvyNetwork”に対応したIPカメラを使用するか、IvyNetworkに対応したルーターが必要。J:COMでは(株)コレガの『CG-WLNCMNGV2』および『CG-WLNCPTG』を推奨機種としており、同社が販売・設置を行なうのもこの2機種となる。

会場で展示されていた『CG-WLNCMNGV2』と『CG-WLNCPTG』

会場で展示されていた『CG-WLNCMNGV2』(右)と『CG-WLNCPTG』

また、安心パックを契約すれば、モニタリングサービスに加え、セントラル警備保障(株)への出動を要請できる“要請出動サービス”を利用できるほか、セントラル警備保障の加入ステッカーが付与される。ただし、出動要請はユーザー自身が電話で行なう必要があり、出動には別途費用が発生する(同社によれば、出動費用は1回につき約5000円とのこと)。

ジュピターテレコム 商品企画部長 兼 通信事業戦略部長の河田俊樹氏

ジュピターテレコム 商品企画部長 兼 通信事業戦略部長の河田俊樹氏

記者発表会で、J:COMの商品企画部長 兼 通信事業戦略部長の河田俊樹(かわた としき)氏は、同サービスを開始するに至った理由について述べ、「昨今、凶悪犯罪や自然災害への備えが問題となっている中で、我々ジュピターテレコムは地域に密着したCATV事業者として安全・安心というキーコンセプトでさまざまなサービスを提供しているが、そのラインナップのひとつだ」と説明。さらに、「現在の機械警備は一般に初期費用が20~30万くらいかかり、ユーザーにとって加入障壁となっている。またユーザーによって、求めるサービスレベルやコストに対する意識が違う。今回の我々のサービスによって、潜在的な需要を掘り起こせればと考えている」と付け加えた。

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