ドイツ・ハノーバーで開催中の“CeBIT 2007”。台湾ASUSTeK Computer社のブースには、インテルの新型チップセット“Bearlake”シリーズを搭載したマザーボードのほか、Windows Mobile搭載のスマートフォン、GPSケータイなどさまざまな製品が展示されている。なお、この記事は14日に開催されたプレス向けプレビューの内容に基づいている。
Bearlake搭載マザーボードが前倒しで登場
“Bearlake”(コードネーム)は、1.33GHzのFSBとDDR3 SDRAMをサポートするインテルの次世代チップセットだ。今後登場する新しいCPUとの組み合わせで、より高速なデスクトップ環境を実現できる。2007年第2四半期のリリースがアナウンスされていたが、CeBITの会場で発表されるのが濃厚という観測もあった。DDR3対応が最大のウリであるが、移行期であるため、現行のDDR2 SDRAMにも対応でき、マザーボードメーカーがどちらのスロットを搭載するか選択する。
従来の同社製チップセット同様、Bearlakeにはいくつかのバリエーションがあり、グラフィックス非統合型の“Bearlake-P”は『Intel P35』、グラフィックス統合型の“Bealake-G”は『Intel G33』が正式名称となる。統合グラフィックス機能は現行のIntel G965と同等の『GMA X3000』をベースにしたものである。また、組み合わせて使用するサウスブリッジも“ICH9”シリーズに変わる(詳細は未詳)。
今回ブースに展示されていたのは以下の3つのマザーボードだ。
- P5K WS:Intel P35+ICH9Rを搭載したワークステーション用マザーボード。DDR2-800対応のメモリースロットが4基搭載されている。
- P5K3-M:Intel P35+ICH9Rを搭載。DDR3-1066対応のメモリースロットを4基備える。
- P5K3-VMは、Intel G33+ICH9を搭載。DDR3-1066対応スロットを4基備える。