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各メーカーの“P35/G33”搭載マザーボードを一挙まとめて紹介!!

2007年06月04日 12時01分更新

文● 増田

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 本日4日、インテルの新型チップセット“Intel 3”シリーズチップセットのうち“P35/G33”を搭載するマザーボードの販売が一斉にスタート。秋葉原の各ショップでも多数の製品が並べられている。

新型チップセット“Intel 3”シリーズチップセットのうち“P35/G33”を搭載するマザーボードの販売が一斉にスタート。FSB1333MHzに対応するとされている45nmプロセスの次世代CPU“Yorkfield”と“Wolfdale”(いずれも開発コードネーム)などへも対応予定だ

FSB1333MHzもサポートする新型チップセット“P35/G33”

 “Intel 3”シリーズチップセットはハイエンド向けの“X38”とメインストリーム向けの“P35”、VGA統合型の“G31/G33/G35”、ビジネス向けの“Q35/Q31”の計7モデルが用意されている。今日から販売されているマザーで採用されているのは、そのうちのメインストリーム向け“P35”とVGA統合型の“G33”だ。
 今回の“P35/G33”で挙げられる大きな特徴は3つ。まずはFSB1333MHzに対応するとされている45nmプロセスの次世代CPU“Yorkfield”と“Wolfdale”(いずれも開発コードネーム)、同じく年内の登場が予定されているFSB1333MHz版Conroeコア搭載CPUに対応するところだ。これらは未来の話となるが、現実的にはFSB1333/1066/800MHzをサポートすることになる。なおインテルの正式発表を待たねばならないが、現時点で同社として正式にサポートするCPUはFSB1066MHzの“Core 2 Quad”“Core 2 Duo”、それに昨日発売されたばかりの“Pentium E”“Celeron 400”シリーズのみとなる可能性が高い。ただし、これはインテル純正マザーに限った話となりそうで、他社製のマザーに関しては独自に“Pentium D”などへの対応をうたったモデルがほとんどとなりそうだ。

現時点で同社として正式にサポートするCPUはFSB1066MHzの“Core 2 Quad”“Core 2 Duo”、それに昨日発売されたばかりの“Pentium E”“Celeron 400”シリーズのみとなる可能性が高い。ただし、これはインテル純正マザーに限った話となりそうで、他社製のマザーに関しては独自に“Pentium D”などへの対応をうたったモデルがほとんどとなる

DDR3メモリへ対応、South bridgeは“ICH9シリーズ”採用へ

 もうひとつの特徴はDDR3メモリへの対応だ。今回のチップセットは、従来のDDR2(DDR2-800/667/533)に加え、DDR3-1066/800にも対応している。ただし、こちらは現状で1GBモジュール1枚の値段が約3万円。ここ最近、最安を更新しし続けるDDR2メモリと比べるとまだまだ高額で、本格普及にはもうしばらく時間がかかりそうである。とはいえ今回GigabyteからはDDR3メモリ対応モデルも発売されており、予算を問わないのであれば、DDR3環境の構築も可能だ。なお、例によって今回もメーカー独自サポートとしてDDR3-1333やDDR2-1066への対応をうたう製品が多い。
 3つめの特徴として挙げられるのは、組み合わされるSouth bridgeがこちらも新型となる“ICH9シリーズ”となるところ。ラインナップとして“ICH8シリーズ”同様“ICH9”“ICH9R”“ICH9DO”“ICH9DH”などが用意されている。

現状で1GBモジュール1枚の値段が約3万円となるDDR3対応メモリ。ここ最近、最安を更新しし続けるDDR2メモリと比べるとまだまだ高額で、本格普及にはもうしばらく時間がかかりそうである

まずは5メーカーから18モデルが販売開始

 4日(月)正午の段階で確認できたのは以下のモデルだ。インテルの新型チップセット解禁ということで言うならば「意外にも少なめ」と言えなくもないのだが、それでも全部で18モデルである。各モデルの価格および販売ショップについては、別記事の価格情報を参照していただきたいが、ここでは各メーカーの主要ラインナップとおおよその傾向を紹介している。メーカー名をクリックすることで詳細な記事も参照できるので、価格情報と合わせて参考にしていただきたい。

●ASUSTeK

 ASUSTeKはベーシックモデルとなる“P35”搭載の「P5K」と“G33”搭載の「P5K-V」の2モデルのみといささか拍子抜けの印象。というか本番はまだまだこれから、といった感じで製品ラインナップ自体は「ASUSTeKが“P35/G33”搭載マザーを世界初公開!」の記事でも紹介したようにゲーマーおよびオーバークロッカー向けに特化したマザーボード“R.O.G.”シリーズを含めて多数用意されている。ユーザーには人気のメーカーだけに今後は順調なリリースに期待したところだ。(詳細記事はこちら)

まずはベーシックモデルとなる“P35”搭載の「P5K」と“G33”搭載の「P5K-V」の2モデルのみを発売したASUSTeK。“R.O.G.”シリーズを含めて多数用意されているラインナップから、今後も続々と発売されることだろう

●ECS

 まずはVGA統合型の“G33”を搭載したマザーボード「G33T-M2」1モデルを発売してきたECS。同社のローエンドモデルらしくシンプルな作りで、販売価格も全製品中、最安の1万2000円台となっている。(詳細記事はこちら)

“G33”を搭載したマザーボード「G33T-M2」1モデルを発売してきたECS

●Gigabyte

 前述のASUSTeKとはまったく対照的といってもいいのがGigabyteだ。従来モデルからの早めのラインナップ切り替えと、今回の新型チップセットに対する早い段階からの準備が功を奏したのか、実に9モデルを一気に投入してきている。上はDDR3のみ対応のモデルから下はシンプルな構成の製品までバラエティも豊か。購入予定のメーカーをGigabyte1社に絞ってしまえば、自分にあったモデルが見つかる可能性は高い。(詳細記事はこちら)

実に9モデルを一気に投入してたGigabyte。上はDDR3のみ対応のモデルから下はシンプルな構成の製品までバラエティも豊か。購入予定のメーカーをGigabyte1社に絞ってしまえば、自分にあったモデルが見つかる可能性は高い

●インテル

 お馴染みインテル純正マザーである。とりあえずは“P35”搭載を1モデル、“G33”搭載を2モデル発売している。今回も例によって製品は派手さはないものの、手堅い作りは健在で、また価格設定も安めをキープ。今後も順調にラインナップを増やすことが予想され、今世代でも人気マザーメーカーとなるのは間違いなさそうだ。(詳細記事はこちら)

お馴染みインテル純正マザーは計3モデルを発売。CPUのパッケージを思わせるデザインを採用し、製品自体も手堅い作り。今世代でも人気マザーメーカーのひとつとなりそうだ

●MSI

 MSIは“P35”搭載モデルをバランスよく3モデル投入している。同チップセットの製品を購入予定ならば、簡単に比較が可能でユーザーにとっても分かり易いといえそうだ。ちなみに、上位モデル「P35 Platinum」のヒートシンクは必見。ヒートパイプが遊園地のジェットコースターのごとく円を描いている。(詳細記事はこちら)

“P35”搭載モデルをバランスよく3モデル投入してきたMSI。上位モデル「P35 Platinum」のヒートシンクは必見。ヒートパイプが遊園地のジェットコースターのごとく円を描いている。

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