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アスキー格安SIM通信速度比較 第41回

1月と3月のデータで比較しました

格安SIM人気12回線を平日毎日速度計測 速いSIMと遅いSIMの差は約30Mbpsも

2018年03月10日 19時00分更新

文● ちゅーやん

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主要格安SIM12回線の通信速度を平日毎日計測

どの格安SIMも料金は同じくらいでも速度は違う

 格安SIMは基本的にどの事業者でも「月額基本料金」は同じです。数十円単位での差やキャンペーンによって実質料金が変動する場合もありますが、ベースとなっている料金形態はほとんど同じ。

 それなら格安SIMは事業者ごとに「何が違う」のでしょうか。最も明確なのはデータ通信速度です。データ通信速度はスマホを使ううえでとても重要な要素。しかし、実際にどれくらい速度が出るのかは、自分が使ってみないとわからないことが多い部分でもあります。そこで、ASCII倶楽部では独自に格安SIM12回線を契約し、平日毎日計測することにしたのです。

 ASCII倶楽部では1月19日から、平日毎日、12時、15時、18時の3つの時間帯で格安SIMの通信速度を計測し、当日夜にその結果を公開しています。連載ページはこちら。

 今週(2/26~3/2)の記事は以下です。スピードテストの結果を見られるのはASCII倶楽部の会員の方限定となっています。なお、ASCII倶楽部は入会から3日間は無料で全コンテンツをお試しいただけますので、気になる方はまずは3日間だけでもお試しください。

ASCII倶楽部で測定している格安SIM

・IIJmio
・BIGLOBEモバイル
・OCNモバイルONE
・LINEモバイル
・mineo(ドコモ)
・mineo(au)
・DMMモバイル
・nuroモバイル
・UQ mobile
・Y! mobile
・b-mobile
・楽天モバイル

3月5日(月)~3月9日(金)までの格安SIM速度テストの記事

3月5日(月)格安SIM速度調査結果
3月6日(火)格安SIM速度調査結果
3月7日(水)格安SIM速度調査結果
3月8日(木)格安SIM速度調査結果
3月9日(金)格安SIM速度調査結果

 ASCII倶楽部の速度調査結果の記事をご覧になったことがある方ならおわかりかもしれませんが、格安SIM事業者ごとにデータ通信速度に「差」があります。要するに、速い格安SIMと遅い格安SIMがあるのです。

下りの速度では最大20Mbpsも差が生まれた

 具体的にどれくらいの差があるのか確認してみましょう。1月19日に公開した第1回目のデータをご覧ください。なお、1月19日時点では「楽天モバイル」を計測していないため、11回線ぶんのデータです。1月22日以降は楽天モバイル含めた12回線でのデータとなっています。

●1月19日(金):通信速度調査結果

  12時(下り/上り) 15時(下り/上り) 18時(下り/上り)
IIJmio 0.57Mbps/6.36Mbps 18.8Mbps/7.80Mbps 0.83Mbps/4.42Mbps
BIGLOBEモバイル 0.25Mbps/11.7Mbps 6.88Mbps/15.2Mbps 1.30Mbps/14.3Mbps
OCNモバイルONE 0.21Mbps/13.4Mbps 2.21Mbps/12.6Mbps 0.42Mbps/13.5Mbps
LINEモバイル 0.31Mbps/9.63Mbps 6.25Mbps/14.6Mbps 0.70Mbps/14.2Mbps
mineo(ドコモ) 0.15Mbps/3.93Mbps 16.5Mbps/9.55Mbps 0.49Mbps/10.3Mbps
mineo(au) 0.25Mbps/6.05Mbps 10.7Mbps/2.60Mbps 0.68Mbps/2.65Mbps
DMMモバイル 0.49Mbps/7.34Mbps 19.2Mbps/7.40Mbps 1.40Mbps/4.79Mbps
nuroモバイル 0.39Mbps/9.68Mbps 23.3Mbps/11.5Mbps 1.23Mbps/3.35Mbps
UQ mobile 4.08Mbps/12.0Mbps 7.67Mbps/6.17Mbps 10.7Mbps/7.80Mbps
Y!mobile 13.5Mbps/13.2Mbps 16.4Mbps/10.6Mbps 16.5Mbps/13.0Mbps
b-mobile 2.31Mbps/18.2Mbps 5.05Mbps/16.8Mbps 2.13Mbps/16.4Mbps

 通信速度を計測するにあたってのレギュレーションは以下です。

通信速度測定レギュレーション

調査場所:東京都千代田区飯田橋(アスキー編集部)
調査時間:12時、15時、18時
調査方法
1、速度測定には「Google スピードテスト」を使う
(グーグル検索で「スピードテスト」と検索すると利用可能)
2、各調査時間でSIMごとにそれぞれ5回ずつ計測し、中央値を算出する
本記事では各5回それぞれのデータも掲載しています
使用端末:ASUS「ZenFone Live」

※注意※
この調査方法および調査結果はアスキー編集部独自の内容です。通信環境、使用端末などの条件により通信速度が変わるため、実際の速度を保証するものではございません。

 1日だけの計測データですが、格安SIMによって速度が異なるというのはおわかりいただけるはず。とくに15時台の下り(ダウンロード)は差が明確。二桁を記録する格安SIMもあれば、一桁程度しか出せないところもありました。このように格安SIMによって、通信速度の差は歴然なのです。下り(ダウンロード)とは、ウェブサイトや動画を見るときに読み込んだり、アプリをインストールしたり、といったデータを見る(ダウンロード)するときに必要な通信のこと。数値が大きければ速くて快適、小さいと遅くて満足にできない、というわけです。

 1月19日の15時台(下り)のベスト、ワースト3位は以下です。
・1位:nuroモバイル(下り 23.3Mbps)
・2位:DMMモバイル(下り 19.2Mbps)
・3位:IIJmio(下り 18.8Mbps)

・9位:LINEモバイル(下り 6.25Mbps)
・10位:b-mobile(下り 5.05Mbps)
・11位:OCNモバイルONE(下り 2.21Mbps)

 1位と11位の差は約20Mbps。これだけ差があるというのは誰もがおわかりいただけたでしょう。しかし、平日毎日格安SIMの速度を計測していてわかったことがあります。それは通信速度は日々変動しているということ。1月19日の計測時では「OCNモバイルONE」が最下位。これだけのデータだと「OCNって遅いんだ」と思うでしょう。ところが3月になってからは全く異なる順位になっています。

格安SIMの下り速度の順位は変わったが「差」も広がった

3月1日~3月9日までの平日の平均値を算出

 3月1日(木)~3月9日(金)の内、平日7日間の平均値は以下です。各日の3つの時間帯で5回計測し、その中央値を日ごとに算出。その中央値を3月1日~3月9日の平日7日間で平均したものです。

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