最新ドライバーでRadeon RX Vega 56/64を再検証
AMDハイエンドグラボ「Vega」は本当にダメなGPUなのか? (1/10)
2017年09月23日 17時00分更新
2015年、初めてHBMメモリーを採用したFury Xが登場した際、自作PC市場は大きな期待に包まれた。性能は当時のハイエンドGPUのGeForce GTX 980に一歩及ばないものの、既存のRadeonよりワットパフォーマンスを改善し、4096bitという極太メモリーバスというスペックは未来を感じさせるものがあった。
しかしFury Xの後継は第4世代GCN(Polaris)では投入されず、第5世代GCN“Vega”ベースのGPUを待たねばならなかった。
新たなRadeonのハイエンドを待つファンの期待を一身に背負って登場した「Radeon RX Vega 64」および「同 Vega 56」だったが、そのファーストレビューはあまり良いものではなかった。
ライバルGeForceの最速モデルGTX 1080Tiよりも1ランク下のGTX 1080や1070にようやく並ぶ性能は出せたが、消費電力が非常に大きく使いづらいGPUという印象だった。
だが、Vega 56/64登場から約3週間が経過し、その間ドライバーも2回更新された。熟成という境地に達するにはやや早いが、筆者の経験ではおおよそ1ヵ月程度でパフォーマンスのチューニングはあらかた達成される。
ファーストレビュー時は散々な評価となったVega 56/64だが、本当にVegaは使い物にならないGPUなのか? 最新ドライバー環境で改めて検証してみたい。