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業界人の《ことば》から 第562回

キヤノンは「カメラと複合機の会社」ではない、新しい姿を見てほしい

2023年10月31日 08時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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キヤノンはカメラと複合機だけの会社ではない

 このように4つの産業別事業グループの成長戦略を見ると、キヤノンの事業ポートフォリオは、御手洗会長兼社長 CEOが指摘するように、かつての「カメラと複写機の会社」という枠には当てはまらないのは明らかだ。

 そして、御手洗会長兼社長 CEOが、「変化は進化であり、変身は前進である」という言葉をよく使うように、キヤノン自らが、変化と変身を続けてきたからこそ、進化と前進があるともいえる。

 「リスクを取るべきか、否かは常に悩み続けてきたことである。難しい判断の繰り返しであっても、社会の変化に先んじて前に進まなくては、新たな時代は拓けない」と語る。

 さらに、「キヤノンは86年前の1937年の創業以来、それぞれの時代で生まれた最先端の技術を取り入れて製品を作り、社会に新たな価値を提供し、成長を続けてきた。先端技術の活用はキヤノンにとって、最も重要な生命線である。だからこそ、キヤノンは、時代のニーズに応え、技術で貢献していくためには、時代の先端分野にいる企業であり続けなくてならない」とする。

 8年ぶりとなったCanon EXPO 2023は、キヤノンの大きな変化を浮き彫りにし、新たな姿を示す節目のイベントになったといえる。

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