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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第236回

楽天モバイルの「ワンクリック申し込み」は本当にワンクリックか、「最短3分」で完了か、実際に契約した

2023年08月12日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 1プランのシンプルをアピールしてきた楽天モバイルだが、ほぼ同じ内容に見える、もう1つのプランが登場している。それが「Rakuten最強プラン(データタイプ)」だ。といっても、いわゆる“データSIM”になって、070/080/090番号による音声通話ができなくなったこと以外に料金やサービス内容に違いはないと言っていい。

楽天モバイル

サービス開始時のニュースリリース。「ワンクリックで申し込み可能」という点をアピールしている

データタイプはサービスはほぼ同じだが、
申し込み方法や申し込み可能なユーザーが異なる

 しかし、この「データタイプ」が話題になっているのは申し込みに関するプロセスが異なるためだ。具体的には「日本初となるワンクリックでお申し込みいただける」という点をアピールしている。

 しかし、契約可能なのはクレジットカードの「楽天カード」を持っている人限定。カードを持っていなければ「はい、解散」なのだ。と言っても、楽天経済圏のヘビーユーザーに限らず、ネットショッピングを頻繁に利用している人なら、楽天カードのユーザーは多いはず。

 また、申し込み時に本人確認書類の提出は求められない。データ専用回線では身分証明書などが不要なところは多いが(データSIMも本人確認の義務化を検討しているという報道もあるが)、楽天モバイルもそうなったということだ。

 本人確認書類の提出がないということは審査のプロセスも簡略化。対象となるユーザーが楽天カード所持者のみなので、その時点で本人確認や料金の支払い能力を審査しているということなのだろうが、結果として、同社サイトなどでうたう「最短3分」で手続きが完了できることにつながっている。

早速、実際に契約をしてみた! 本当に3分で使い始められるか

 「Rakuten最強プラン(データタイプ)」の申し込みは、楽天モバイルのウェブサイトなどからアクセスできる。

楽天モバイル

今回はまず楽天ペイアプリのバナー広告から申し込みを試みた

 今回は楽天ペイアプリの楽天モバイルのバナー広告から入ったが、「ワンクリックで申し込み可能」とうたっているので、特に必要事項などを入力するところもなく、すぐ申し込みまで完了するかと思っていたのだが……。

楽天モバイル

申し込み画面に行った。作業は同意のところにチェックを入れる程度

楽天モバイル

プランは1つしかなく、eSIMは最初から選ばれている。電話番号は1つ提示されて選べないので、選択肢はないも同然。最後に料金を確認して「申し込む」ボタンを押す

 残念ながら、エラーが返ってきた。何度か最初から始めても同じ。もっとも選択や入力項目がほぼないので、申し込みのやり直しも一瞬ではある。

 今回用いたのはiPhone 12 miniで、前述のように楽天ペイアプリのバナー広告から申し込んだのだが、何度やってもエラーになる。そこで念のため、Safariから楽天モバイルのウェブサイトにアクセスして、契約を進めた。

楽天モバイル

Safariで楽天モバイルのサイトから入っていくと、なんの問題もなく「申し込み」の先に進んでいた。そしてそのまま完了

 ウェブサイトからであっても、楽天のIDでログインをしていれば画面内容や推移は同じだった。選択する項目もほぼなく、入力項目も楽天に情報が登録されているので「この内容で申し込む」をタッチしたあとは、何も触らなくても画面が進み、あっという間に「受け付けました」の画面に切り替わる。

 その画面の「開通手続きを開始する」をタッチしていくと、ところどころ「続ける」をタッチする必要はあるものの、特に何も考える必要なくすすめていき、eSIMのアクティベートまで完了した。そして新規開通した回線に対して、「開通完了」の内容のSMSが飛んできた。

楽天モバイル

eSIMのアクティベートを開始、といっても「続ける」を押すだけだ

 これだけで回線が開通。eSIMがiPhoneに設定され使える状態になった。一般的なeSIMの登録では、他のスマホやPCなどでQRコードを表示し、実際に使いたいスマホのカメラから読み込むことが多いが、楽天モバイル+iPhoneならその必要もない。確かにこれは簡単だ。

 実は申し込みに要した時間を計測するつもりでストップウォッチまで用意していたのに、最初のエラーのおかげで計測も忘れ、試行錯誤の中であっさり契約が完了し、再測定する間もなく開通してしまった。参考までに、最初の楽天ペイアプリのタッチから迷う時間まで含めて5分もかからず開通してしまったので、楽天モバイルが主張する「最短3分」も難しくないという印象だ。

楽天モバイル

ストップウォッチで開通まで測定しようと用意していたが、途中で断念。やり直し、迷った時間も含めて5分はかかっていない

 ただし、前準備として楽天IDとパスワードがわかっていることは必須だ。あらかじめウェブブラウザで楽天のサイトにログインしていれば、より早く進む。

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