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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第233回

以前は主流の格安SIMのデータ専用回線 今でもこんな用途に便利!

2023年07月02日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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迷惑電話の心配がないのもデータSIMのメリット

 最近よく言われるのが、携帯電話を新規契約して新しい番号を得たとたん、迷惑電話や間違い電話がかかってきて困るという話だ。090や080の番号は過去に誰かが使っていた番号が大半で、筆者が契約したある回線も驚くほど覚えやすい良番だったのはいいが、結果的に迷惑電話が相次ぐという問題が発生した。気になって相手の番号を調べたら債権回収業者だった。

 番号の再利用で繋がらない期間があったはずなのだが、同じ番号に債権回収の電話をしてくるあたり、思慮の足りない業者であることは間違いなく、関わらないほうが得策と判断して、すぐ番号を変更した。これがデータ回線ならそもそも着信がない。

 SIMをモバイルルーターなどに挿入していれば着信ができないで問題はないが、たまにスマートフォンに入れると着信履歴が一気に表示されるのは気持ちのいいものではない。このように余計な着信の心配がないという点もデータSIMのメリットとなる。ただし、SMS付きのデータ回線の場合、最近多いSMSでのなりすましメールは受信してしまう。本当に平穏に使いたいのなら、SMSもないピュアなデータ回線をオススメしたい。

データSIMの問題は緊急通報ができないことだが
それがメリットになることもある

 一般的にデータ回線のSIMを挿入しているスマートフォンから、110番などの緊急通報は不可能だ。もし、緊急通報の必要があるなら、音声通話付き回線を使うしかない。普段の通話はLINEなどのアプリで事足りるという人でも、その点は十分に理解しておく必要があるだろう。

 ただし、緊急通報ができないことでメリットになることもある。最近、筆者に相談があったのが「LINEを使えるようにしてほしいが、緊急通報はできないようにしてほしい」ということだ。緊急通報をストップさせる理由は介護現場で問題になっている誤通報を防ぐためだ。

 LINEを有効にするにはSMSの認証が必要。この問題を解決するには、SMS対応のSIMを使うか、別の端末で受信して認証すればいい。もし、スマートフォンを使う場所が限られており、Wi-Fiでつながる場所だけならSIMなしでもいいが、外出したりWi-Fi環境がなかったりする場合には、データSIMを活用する方法がベターだろう。

 ただし、繰り返しになるが、くれぐれも緊急通報ができないということはよく理解した上で使用してほしい。

データ回線にはメリットもある 必要なら検討を

 このように、データ回線のメリットは少し安いこと以外にもいくつかある。余計な発着信をしないためにデータ回線を利用するのもありだし、サブ回線として使うのもいいだろう。

 もし、今回紹介したような困りごとがあるのなら、一度データ回線という選択肢も検討してもらえればと思う。

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