修理を行っているのは、群馬県太田市にあるNEC PC群馬事業場だ。
群馬事業場は、1984年7月に、PC-9800シリーズの生産拠点として稼働。PC-9801M2の生産からスタートしている。世界初のカラーノートPC「PC-9801NC」や、PC/AT互換機「PC-98NXシリーズ」なども生産。NECのPC-98時代を支えた主力拠点であった。そして、デスクトップPCのVALUESTARも群馬事業で開発、生産されている。
操業開始時には、「群馬日本電気」という名称で呼ばれ、社内では「群日(ぐんにち)」の愛称で親しまれた。
だが、開発および生産機能を、山形県米沢市の米沢事業場に移管。2002年からは、NECカスタムサポートに社名を変更し、保守サービスの拠点に転換。24時間365日体制でのPCおよび周辺機器の修理を開始していた。
2011年にNEC PCがレノボグループ傘下となり、2014年からはレノボブランドのタブレットの修理を開始。2016年からはコンシューマ向けPCのideaシリーズや、コマーシャル向けPCのThinkPadシリーズの修理も開始していた。
この時点でのレノボPCの1日修理率は82%。NEC PCでは、すでに95%以上の1日修理率を達成していたのに比べて差があった。
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