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8K技術応用の画像処理技術を搭載

シャープ、同社初の有機ELテレビ「CQ1」など3ライン11機種を発表

2020年05月11日 14時30分更新

文● ASCII

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4T-C65CQ1

 シャープは5月11日、BS4K・110度CS4Kチューナーを2基内蔵した4Kテレビの3ライン「CQ1ライン」「CN1ライン」「CL1ライン」計11機種を発表した。5月23日より順次発売する。

ラインアップと発売日

 新製品の全機種に、新開発の4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載。8Kテレビの開発で培った映像のアップコンバート処理技術を活かし、地上デジタル放送やネット動画などのさまざまな映像を4K情報量に高精細化する。

 CQ1ラインには8Kテレビのカラーマッピングを応用した色彩表現技術と有機ELパネルの広色域性能の組み合わせた技術「リッチカラーテクノロジープロ」を搭載し、新4K衛星放送で使用される広い色域(ITU-R BT.2020)を表現。赤・緑・青色のそれぞれの階調を描き分け、10億色以上の色を表示する。

 また、コントラストを緻密に表現する独自アルゴリズム「スマートアクティブコントラスト」を新採用。地上デジタル放送などのSDR映像や4K HDR映像(HDR10/HLG)などの映像フォーマットと、映像シーンごとの輝度情報に基づいて明暗を描きわけ、白飛びや黒潰れを抑えたクリアな映像を映し出すとしている。

 その他、全機種において「HDR10方式」「HLG方式」「Dolby Vision(ドルビービジョン)方式」の3つのHDR規格に対応する。

CQ1ライン

4T-C60CN1

4T-C55CL1

 さらにCQ1/CN1ラインには、高音質設計「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。音を画面前方に導き、聞き取りやすいクリアな音質を実現するという。CN1ラインは、ネオジウムマグネットを採用したツィーターを前向きに、サブウーハーを本体背面に配置し、音声総合出力35Wの2.1ch 5スピーカーを搭載する。

 CQ1ラインでは、大容量で薄型のミッドレンジスピーカーBOXを新開発。ツインスピーカーユニットによる高音圧化とバスレフ構造の工夫により、豊かな音域を広範囲に届けるという。テレビ筐体の薄型化に加え、音声の聞きとりやすさと臨場感をより高めたという2.1ch 7スピーカーおよび音声総合出力65Wによる高音質化を実現したとする。

 回転式スタンドも採用し、視聴位置に合わせて画面の角度を左右計30度に調整できる。

COCORO HOME VIEWER

 加えて、5月下旬より提供開始予定の無料アプリ「COCORO HOME VIEWER」に対応。同社製AIoT対応家電の情報をテレビの画面で一度に確認できる。

 その他、照明などの映り込みを抑えながら、つややかな黒を表現できる低反射「N-Blackパネル」(CN1ライン)、消費電力を抑えたまま明るさをアップする高輝度技術「リッチブライトネス」(CN1/CL1ライン)、Google アシスタント機能、Chromecast built-in、AIが視聴傾向を学習しておすすめ番組をお知らせする「COCORO VISION」などを搭載する。

 市場想定価格は、CQ1ラインは、4T-C65CQ1が42万円前後、4T-C55CQ1が28万円前後。CN1ラインは、4T-C70CN1が30万円前後、4T-C60CN1が23万円前後、4T-C55CN1が17万円前後、4T-C50CN1が15万円前後、4T-C43CN1が13万5000円前後。CL1ラインは、4T-C55CL1が14万円前後、4T-C50CL1が12万円前後、4T-C43CL1が10万5000円前後、4T-C40CL1が9万5000円前後(価格はいずれも税抜き)。

CQ1ライン側面

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