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いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第18回

多機能と高音質、アナログ技術や真空管にこだわった製品

Wi-Fiスピーカーへの印象を改めるとき、iFi-Audioの「AURORA」は感激の音 (1/5)

2020年04月22日 15時14分更新

文● 小林/ASCII

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多機能と高音質が両立した、Wi-Fiスピーカーが登場

 iFi-AudioのWi-Fiスピーカー「AURORA」がスゴそうだ。

 資料をみてそう感じたのだが、デモ機を借用して実際に使ってみたところ、その直感は間違っていないように思えた。

 一体型オーディオは、単品オーディオと比べて音質面で不利だという先入観を吹き飛ばす再生パフォーマンスの高さは驚きものだ。コンパクトで音のいいオーディオシステムが欲しい人はぜひ体験してほしいサウンドだ。

 iFi-Audioと言うと、コンパクトで優秀なUSB DACのイメージが強い。小型で価格も抑えているが、常に最新フォーマットに対応し、スペック面でも音質面でも優れた製品が多い。シンプルに「価格以上の価値を提供するブランド」と言える。AURORAは、20万円程度と少し高い価格帯で製品カテゴリーもDAC製品とは異なるが、価格以上の価値という点は共通している。

 個性的で質感の高い外観に目を奪われがちだが、奏でるサウンドも、この音であれば「ちょっとしたHi-Fiシステムを凌駕してしまうのでは?」と思えるほど高水準なものだ。Wi-Fiスピーカーとしては破格だが、その価格も高すぎるとは感じさせない素晴らしい仕上がりになっている。

背面の端子類。無線/有線のネットワーク再生だけでなく、アナログ・デジタルの豊富な端子を備えている。

 同時に多機能な機種でもある。Bluetooth、Wi-Fi、有線LAN、microSDカード、USB(HDDやUSBメモリーの接続用)、同軸、光デジタル、アナログ入力(RCAステレオまたは3.5mmステレオミニプラグ)など、豊富な入力端子を備えており、最大192kHz/32bitのハイレゾ再生(DSD非対応)ができる。

 Bluetoothコーデックも、SBCやAACだけでなく、LDACやaptX HDといったハイレゾ系まで幅広くカバー。AppleのAirPlayも利用可能だ。スマホとBluetoothで連携したシンプルな使い方から、本格的なネットワーク再生、そしてBlu-ray Discプレーヤーやテレビ、レコードプレーヤーなどとの連携も可能になっている。

 一体型ということで、壁際のローシェルフなどに置いて手軽に使ってもいいし、テレビの前やフリースペースに置いて使うこともできる。筐体はやや大きめではあるのだが、部屋のコーナーなど、スピーカーやアンプなどをセッティングしにくい場所にも置けるし、ケーブル接続もシンプルになる。

 なかなかすごいオーディオ製品が登場したものだ。

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