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シャープ、「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したAI教育プログラムの実証授業を実施

2020年02月07日 15時30分更新

文● ASCII

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 シャープは2月7日、コミュニケーションロボット「RoBoHoN」を活用した小学校向けAI(人工知能)教育プログラムの実証授業を実施すると発表した。2月10日から3月4日まで、東京都小金井市立前原小学校の5年生を対象に、全5回の授業を実施予定とのこと。

 シャープによれば、小学校におけるプログラミング教育の必修化など、ICT教育はさらなる普及が見込まれるという。また、政府が策定した「AI戦略2019」では、顕在化するAI人材不足への対応として、学校でのAI教育の必要性が説かれているとのこと。

 そうしたなか、小学校におけるプログラミング教育をはじめ、ICT教育の導入を積極的に推進する松田孝氏(MAZDA Incredible Lab代表/東京都小金井市立前原小学校・前校長)による監修のもと、RoBoHoNを活用した小学校向けAI教育プログラムを開発したとのこと。

 実証授業では、ブロック状のオブジェクトの組み合わせで、RoBoHoNの動作や対話プログラムを作成できるソフトウェア「ブラウザ型プログラミングツール」を活用する。グーグルが提供するディープラーニングフレームワーク「TensorFlow Lite」を本ソフトに組み込むことで、RoBoHoNのカメラ機能を使ったAI画像認識(ディープラーニング解析)を体験できるという。

 児童は、自身の表情や特定の物体などをRoBoHoNのカメラで連続撮影して本ソフトに学習させることで、類似の画像をRoBoHoNのカメラで認識させると特定の返答や動作をするプログラムを作成することができる。

 シャープは、児童が一連のプログラム作成体験を通してAIについての理解を深め、児童自身がAIの利点や課題を考える機会を提供するとしている。

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