今回のことば
「広島県をよくするためになにが必要であるのか。それを考えると、次の時代はデジタルトランスフォーメーション(DX)しかない。広島県は、DXのファーストムーバーになりたいと考えている」(広島県の湯崎英彦知事)
広島県は、「イノベーション立県」を掲げ、実現するために、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを加速させている。
その象徴的な取り組みが、「ひろしまサンドボックス」である。
広島県の湯崎英彦知事は「ひとことでいうと、なんでもやってみようという場所。砂場(サンドボックス)でお城を作ったが、形が悪いので、もう一度作り直すのと同じように、失敗したらやり直すことを前提とした取り組み」と表現する。
2018年度からスタートしたひろしまサンドボックスは、実証実験の場として、3年間で10億円を用意。県内外の企業や大学などが参画し、業種、業界の枠を超えた共創プロジェクトを推進している。
「これまで誰もやったことがないソリューションをつくることが目的。当然、失敗する可能性もある。行政がやると、必ず成果を出さないといけないということになるが、ひろしまサンドボックスは失敗をしてもいいことを前提としている」と、まさにデジタルトランスフォーメーションのための実験の場にしている。
現在、ひろしまサンドボックスでは、以下の9つのプロジェクトを推進している。
「島しょ部傾斜地農業に向けたAI/IoT実証事業~ICT(愛)とレモンで島おこし~」
「宮島エリアにおけるストレスフリー観光」
「広島県民の医療や健康等個人情報にブロックチェーン型情報管理と情報信託機能を付与した情報流通基盤を構築する事業」
「異なるプラットフォーム間での有機的なデータ結合を行い、新しいサービス創出に取り組める、データ連携基盤の構築とその実証」
「つながる中小製造業でスマートものづくり」
「AI/IoT活用による保育現場の『安心・安全管理』のスマート化~待機児童問題に係る保育士不足問題の解決―みんなが笑顔になる保育園を目指して~」
「スマートかき養殖IoTプラットフォーム事業」
「海の共創基盤~せとうちマリンプロムナード」
「通信型ITSによる公共交通優先型スマートシティの構築事業」
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