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既存の販売管理システムに自動連携する見積書作成Webシステム、RPAツール/シナリオを提供

キヤノンS&S、中小企業向け業務効率化サービス第一弾を発表

2019年10月04日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は2019年10月4日、中小企業向けの業務効率化ソリューション「お手軽見積サービス」を発表した。企業が導入済みの主要メーカー製の販売管理システムに対し、見積書作成Webシステムと自動連携のためのRPAツール/RPAシナリオをパッケージ化して提供することで、中小企業の業務効率化を支援する。

「お手軽見積サービス」の概要

 全国およそ170拠点の広範なサービス/サポートネットワークを持つキヤノンS&Sでは、IT専任担当者のいない中小企業層の“IT活用パートナー(ITコンシェルジュ)”を目指すという事業ビジョンを掲げ、製品開発や基幹システムのインテグレーション、地域密着型の保守サポートなどを提供している。今回のソリューションは、そうした中小企業層における「働き方改革」や業務自動化、顧客対応力の向上といった課題を解消すべく開発されたもの。

 具体的には、NIコンサルティングが提供するクラウド型の見積書作成Webシステム「Sales Quote Assistant」とユーザックシステムのRPAツール「Auto ジョブ名人」、さらにキヤノンS&Sが開発したRPAシナリオをパッケージ提供する。これらを販売管理システム(オービックビジネスコンサルタント(OBC)「商奉行i10」、ピー・シー・エー「PCA商魂DX/PCA商魂DXクラウド」、応研「販売大臣NX Super」の3種)と自動連携させる。

 これにより、外出先からの見積書作成や見積承認、また販売管理システムへの受注データの自動入力などを実現する。また見積書作成Webシステムが備えるバーチャルアシスタント機能が、機械学習によって入力ミス、価格間違いなどを予防する。なお導入時には、キヤノンS&Sから初期設定作業(連携設定)や操作指導といった導入支援サービスも実施する。

外出先からの見積書作成/承認/送付やシステム入力の自動化、入力ミス防止を実現し、中小企業における業務効率化を支援する

 初期費用(構築/導入費用)は45万円。また年額のランニング費用は、見積書作成Webシステムが3万4800円(5ライセンスの場合)、自動実行ツール(RPAツール)が20万円、実行テンプレート(RPAシナリオ)が6万円(以上、すべて税抜価格)。対応する販売管理システムも新規導入する場合は別途費用がかかる。販売開始は10月15日から。

 同ソリューションの販売目標について、キヤノンS&Sでは「2022年12月末までに累計700社以上の導入を目指す」としている。また、中小企業向けの業務自動化テンプレート(RPAシナリオ)はまだ市場に少ないため、今度さらに同様のソリューションを開発/拡充していく方針としている。

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