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従来のIT導入/運用支援サービスに追加、「まかせてIT DXシリーズ」としてポートフォリオ拡充

キヤノンS&S、中小企業向けの経営支援/教育支援サービスを提供開始

2023年04月03日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は2023年3月31日、中小企業の競争力強化を支援するサービスポートフォリオの拡充を発表した。

 これまで中小企業のIT選定/導入/運用/保守を支援してきた「まかせてITシリーズ」を「まかせてIT DXシリーズ」と改称し、IT投資計画や営業力強化を支援する経営支援サービス(3種)、ITリテラシー向上のための人材教育を支援する教育支援サービス(2種)を新たに追加する。新サービスの提供は4月上旬から。

これまでのIT導入/運用支援サービスに、経営支援と教育支援のサービス群を追加した「まかせてIT DXシリーズ」のポートフォリオ

 現在では中小企業においてもデジタル化が進行しているが、そこには多くの課題も残っている。デジタルツールの導入や運用だけでなく、それを活用できる人材の確保と育成、また営業活動へのデジタル適用による営業力強化も必要とされている。

 こうした顧客課題を解決するべく、キヤノンS&Sでは今回、サービス領域を拡大した。これまでの機器選定/導入/復旧/運用の支援サービスに加えて、ITの「計画」および「教育支援」のフェーズにも対応を広げる。

赤枠内が追加された新サービス。新たに「計画」「教育支援」フェーズもカバーする

 経営支援サービスとしては「コーディネートサービス」「営業戦略策定支援サービス」「SFA支援サービス」の3種がラインアップされている。

 コーディネートサービスは、顧客の事業計画に沿って立案する「IT投資計画」策定支援サービスを中核として、「IT健康診断」「ITガバナンス策定」「IT導入補助金活用支援」「ITシステム評価・選定支援」「経営者専用ヘルプデスク」といった支援サービス群を提供する。

「まかせてIT コーディネートサービス」の概要

 営業戦略策定支援サービスは、SFAの導入前に、顧客企業のビジョンとKGI(定量的な最終達成目標)明確化、戦略方向性の検討、KPI(KGI実現のための中間目標)への落とし込みといった作業を、顧客企業の次世代リーダー層と共に行うもの。標準では3日間のプログラムとなる。

 一方でSFA支援サービスでは、SFAの導入効果を最大化し“導入失敗”を防ぐためのさまざまなサポートを提供する。具体的にはSFAプロジェクトのキックオフミーティング、定例ヒアリング、改善案フィードバック、経営層向け報告会といったことを行う。

「まかせてIT 営業戦略策定支援サービス」および「SFA支援サービス」の概要

 教育支援サービスとしては「スキル向上支援サービス」と「研修支援サービス」の2種をラインアップしている。

 スキル向上支援サービスは、中小企業の業務で必要となるITスキル習得のためのオンデマンド動画コンテンツを提供するもの。セキュリティ、ITリテラシー、Microsoft OfficeなどのIT系スキルに加えて、ビジネスマナーやコミュニケーション、メンタルヘルス、ハラスメント防止などのビジネス系スキルのコンテンツも提供する。受講対象者のキャリアや目的に応じて、複数コンテンツをパックにしたものが用意される。またスキル定着のための確認テストも用意している。

 研修支援サービスは、個社ごとのニーズに合わせてオンサイトの集合研修を実施する。中堅社員向けのリーダーシップ/フォロワーシップ研修、女性社員向けの活躍推進研修、マーケティング強化研修、財務担当者向け研修などを提供する。

「まかせてIT スキル向上支援サービス」および「研修支援サービス」の概要

 サービスの提供価格(税抜)は、コーディネートサービスが月額25万円、営業戦略策定支援サービスが1件あたり30万円から、SFA支援サービス(年間契約)が月額5万円から。またスキル向上支援サービスは受講対象者1名(1ID)あたり3000円から、研修支援サービスが1名あたり6万円から。

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