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業界人の《ことば》から 第359回

AWSやAzureを上回る体制が整ったオラクルのクラウド

2019年09月06日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「やっと、Oracle Cloudが日本にやってきた。クラウドへの取り組みが遅いとの指摘があることは知っている。だが、オラクルは最もエンタープライズを理解しているクラウドベンダーだ」(日本オラクルのフランク・オーバーマイヤー社長)

 日本オラクルのクラウドビジネスがいよいよ加速することになる。

 日本オラクルは、2019年5月から東京データセンターが稼働。今後6ヵ月以内に大阪データセンターを稼働させることも発表した。さらに、同じく今後6ヵ月以内にSaaSも日本のデータセンターから提供する計画を明らかにしている。

 これまで海外のデータセンターを活用してクラウドサービスを提供していた同社だが、日本のデータセンターを活用したクラウドサービスを開始することで、官公庁や金融、製造業などの日本の企業が、より積極的に同社のサービスを利用するようになる。

 実際、東京データセンターは、すでに500社以上が利用。同社の全世界のデータセンターに比べて、約3倍の速さで成長を遂げているという。また、SaaSに対する問い合わせも急増しているという。ちなみに、海外のデータセンターでSaaSを利用している日本の企業はすでに1000社弱となっており、今後はその多くの企業が日本のデータセンターの活用に移行するとみられる。

 日本オラクルのフランク・オーバーマイヤー社長は「やっと、Oracle Cloudが日本にやってきた」と前置きし、「日本において、クラウドへの取り組みが遅いとの指摘があることは知っている。だが、オラクルはクラウドを基盤から作りなおし、選択肢を提供し、さまざまなオファーにも対応できる環境を作り上げた。これは他社にはないものである」と胸を張る。

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