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T教授の「戦略的衝動買い」 第543回

半世紀の時を経て令和のインスタントカメラ「instax mini LiPlay」を衝動買い

2019年08月07日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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ランド博士のポラロイドインスタントカメラSX-70(1972年)の誕生から47年。最新のインスタントカメラはサウンドも撮影(録音)できるスーパーインスタントカメラに成長した

半世紀の時を経て令和のインスタントカメラ
「instax mini LiPlay」を衝動買い

 筆者が大学生だったころに発売されたポラロイド社のインスタントカメラ「SX-70」。もうとっくに値段は忘れてしまったが、当時の大学生には高嶺の花だった。そんなポラロイドカメラのフィルムが再発売され、なんと去年の秋にSX-70が46年ぶりの復活モデルとして11万円と言う高値で登場した。

 幸いにも筆者は、20年ほど前にSX-70の革ケース付きデッドストックを入手することができた。残念ながらオリジナルフィルムは10年以上前に使い果たし、すでにポラロイド社そのものが消滅してしまった現在、昨今発売されている互換フィルムは高額なワリには撮影結果にかなり“不安”の伴うモノだった。

 もはや、オリジナルのポラロイドSX-70と再生産フィルムの組み合わせによる撮影は“不安”を“予想外の結果”と“想定外の味”に置き換えて楽しむことができる“成人遊戯”になっている感が強い。

 一方、同じインスタントカメラの世界でも、「inxtax<チェキ>」に代表される富士フイルムの製品は、コストコンシャスで遊びと機能優先の女子高生の厳しい目に育てられ、ここ10年ほど急激な進化を遂げている。

ついつい衝動買いで集まってしまった、現役実働可能なインスタントカメラ。すでにオリジナルフィルムが無く再生産品に頼らざるを得ないモノ。富士フイルムのインスタックスフィルムを活用するモノなど、インスタントカメラは現代でも多様に拡張している

ついつい衝動買いで集まってしまった、現役実働可能なインスタントカメラ。すでにオリジナルフィルムが無く再生産品に頼らざるを得ないモノ。富士フイルムのインスタックスフィルムを活用するモノなど、インスタントカメラは現代でも多様に拡張している

 成長途上で安定したチェキのフィルム技術をベースにした製品は他社製にも多い。筆者も発売日に衝動買いして、今も愛用しているLeica社の「ゾフォート」やロモグラフィーの電子カメラ「ロモ・インスタント・スクエア」(ロモスクエア)、そして富士フイルムが発売しているチェキ「instax SQUARE SQ 10」などが同じinstaxフィルムを使用する兄弟機だ。

富士フイルムのインスタックスフィルムを使うコンパクト系のインスタントカメラ。左から、雰囲気あって、大人が持つ喜びを感じる「Leicaゾフォート」、今回衝動買いした「instax mini LiPlay」、重量級の「instax SQUARE SQ 10」

 富士フイルムのinstaxフィルムを使える良さは、撮影後の画質と、なによりフィルムの消費期限の余裕とその安定供給体制だ。ロモスクエアとinstax SQUARE SQ 10は、写真印刷される部分がスクエアでサイズの少し大きなインスタックス・スクエア・フィルムを使用する。

オリジナルのポラロイドインスタントフィルム(左)と比較すると、インスタックス・フィルムはいずれも小振り。オリジナルポラロイドフィルムと似た方形のインスタックス・スクエア・フィルム(中央)、今回ご紹介するinstax mini LiPlayが使用する縦長コンパクトなインスタックス・ミニ・フィルム(右)

 残念ながら、Leicaゾフォートは発売時期も少し先行した商品ではあったために一番小さなインスタックス・ミニ・フィルムを使用する。一番小さなサイズのフィルムを使っているLeicaゾフォートの値段が一番高額なのも、Leicaならではだ。心と財布に余裕のある方は思う存分楽しめるワールドだ。

さまざまなフレームに凝った若年層に人気のあるインスタックス・ミニ・フィルム

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