FF14ベンチではWQHD以上で存在感を示すRTX 2080 SUPER
ここから先はゲームベースのベンチマークとなる。手始めに最新拡張パックが好調な「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマーク(以下、FF14ベンチ)を使用する。画質は「最高品質」とし、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3通り(以降、解像度は共通)で計測する。スコアーだけではGPUごとの特性がわかりづらいので、解像度別に最低フレームレートと平均フレームレートも比較してみる。
フルHDだとRTX 2080 SUPER FE~RTX 2070 SUPER FEの3者がほぼ団子状態だが、WQHDになるとクロックの高いRTX 2080 SUPER FEが一気に突き放し、RTX 2080 Ti FEに食らいついている印象だ。とはいえ、4Kまで解像度を上げると今度はメモリーバスの太いRTX 2080 Ti FEに突き放されてしまう。
FF14ベンチにおいてはクロックよりもCUDAコア数やメモリーバス幅のほうが効くということがわかる。平均フレームレートのグラフを見ると、下から最適化度の甘いRX 5700シリーズとTU106コアのRTX 2060 SUPER、中盤にTU104コア勢、一番上にTU102コアのRTX 2080 Tiと大きく分けて3階層になっていた。
「Apex Legends」ではRTX 2070 SUPERがRX 5700 XTを打倒
ここからはしばらくFPS系のタイトルを中心に検証しよう。まずは「Apex Legends」。画質はすべて最も重くなるように設定し、トレーニングステージにおける一定のコースを移動する時のフレームレートを「OCAT」で測定した。
フルHDでは平均フレームレートにほとんど差がつかないが、WQHDで差がついてくるのはハイエンド級GPUではおなじみの傾向だ。WQHDになるとTU106コアベースのRTX 2060 SUPERと、RX 5700シリーズがまず脱落する。このゲームにおいては、RTX 2070 SUPER FEのほうがRX 5700 XTより良い結果を出せている。もしRX 5700シリーズが土壇場で値下げをしなければ、AMDにとって相当旗色の悪い出だしとなったことは想像に難くない。
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