体感ゲームを好む中国で
VRの体験施設が徐々に広がっている
中国人にとって、VRは案外認知度は高いかもしれない。今、都市部のショッピングセンターでは、VRの設備がおかれていても不思議な感じはなくなった。レンタルできるモバイルバッテリーやガラス張りの一人カラオケがあるように、近年VRの設備が設置されるようになってきたのだ。
中国では、VRというよりも体感できる設備が人気といえる。筆者が拠点とする内陸部の地方都市のショッピングモールを例に挙げると、大きなゲームセンターの中に、もともと日本にあったと思しきセガラリーやアフターバーナー、ナムコの魔斬やTOKYO COPなどの体感ゲームと並んで、さまざまな中国向けの筐体型VRゲームが遊べるようになっている。さすがに日本のレトロゲーができる場所は少ないとは思うが、筐体型のVRゲームは中国各地でよく見かける。
以前はHTCのVive体験店が中国全土各地に展開していた。ショッピングモールのスペースに開店し、Viveのゲームが遊べるというものだったが、プレイ中の人を見る機会は少なかった。現在はそのときよりは、そこそこ遊ぶ人を見かけるようになった。つまりVRそのものを楽しむ場所から、体感ゲームを遊ぶ場所に代わり、そこで利用されるデバイスとしてVRが利用されるようになり、結果としてVRはそれなりに知られるようになってきたわけだ。
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