このページの本文へ

工場などの環境に適応できるよう自動設備診断の実用化を目指す

日立、周囲の雑音を分解して稼働状況を認識できるAI技術を開発

2018年11月05日 21時00分更新

文● 市川

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 日立製作所は11月5日、周囲の雑音に影響されず音で状況を認識できるAI技術を開発したと発表。

日立が開発したAI技術の概要図

 環境音などの雑音を音源の方向や音色の違いなど複数の観点に基づいて分解し、分解された音をもとに状況を確認することで、設備の稼働状態を高精度に認識できるというもの。今後はさらなる機能向上にくわえ、工場内などの環境にも適用できる自動設備診断の実用化を目指すとのこと。

 本技術は「IEEE ASSP TC」が公認する、音響認識分野で最大の国際コンペティション「DCASE 2018 Challenge」のTask 5にて第1位のスコアを獲得し、効果を確認したという。なお、11月6日~11月8日に東京電機大学で開催される「電子情報通信学会 第33回 信号処理シンポジウム」にて、本技術の成果を発表するとしている。

カテゴリートップへ

ピックアップ