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紙の時代は終わらない、HPの研究者がそう自信をもって言う根拠は?

2018年03月26日 09時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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 米HP・ATPS(Advanced Technology and Platform Solutions)の責任者で、Print Chief Technologistを務めるGlen Hopkins(グレン・ホプキンス)氏がカリフォルニア州のサンディエゴから来日した。

 ATPSはプリント技術および物理科学の分野で、先進的な技術開発をする部門。Hopkins氏はHPのイメージング&プリンティング事業を統括するEnrique Lores氏の直属で、同社CTOでHP Labs所長のShane Wall氏の指揮下でも働いているそうだ。

 広告・出版、そして日々の情報共有において、電子媒体が主流になっている現在、印刷という行為自体、いささか時代遅れなものに感じがちだ。しかし世界の印刷市場は、縮小や横ばいではなく「依然として成長を続けている」とHopkins氏は言う。

 一方米国では、紙ならではの特徴、つまり一覧性や検索性、あるいは見やすさや理解しやすさなどの再評価が進んでいる面がある。「アメリカではここにきて手に取れる本の需要が高まっている」「写真や手紙など、愛情のこもった感情の刺激には物理媒体が有効」など、スマホやタブレットの普及が一巡し、カジュアル化が進んだ今だからこそ、手に取れる印刷物の価値が認識され始めているのだ。

 例えば、HPは昨年から海外で「Sprocket Portable Photo Printer」(スプロケット)と呼ばれる、小型プリンターを市場投入した。これは、スマホで撮った写真をあえて手渡しして共有するためのデバイスだ。コミュニケーション手段としてのプリントを再提案していることになる。

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