どもどもジサトライッペイです。IntelとAMDの熾烈なCPUリリース合戦で大いに盛り上がった2017年、自作PC業界ではとあるコミュニティーができつつありました。その名も「自作erオフ会」(または自作オフ会とも)。第1回・2回は大阪で開催され、ついに第3回となる今回は東の自作PCの聖地・秋葉原で行なわれました。幹事は「えむし」こと、ASCII.jp記事でもおなじみのM氏 モリケン(@akiba_ten_M)さんです。会場には日本全国から50名近くの参加者が訪れ、すさまじい盛り上がりを見せました。
「2018年はネタが少ないかもしれないので自作PC業界が落ち込むんじゃないか」とか、年始から騒がれている「CPUの脆弱性問題」なんて、なんのその。キーボード自作に興味を持つ将来有望な若者から、老眼に苦しみはんだごてと悪戦苦闘するおじさんまで実にさまざまな世代の方が来場し、歯磨き中にえずくようになってしまった僕もはなはだ発奮した次第であります。
本稿はそんな「自作オフ会 in AKIBA」で開催した、KTUことテクニカルPCライター加藤勝明さん(@kato_kats)の「キーボード自作講座」のレポートです。なお、同イベントではMOD PC制作やオーバークロック(OC)講座も行なわれたのですが、その模様はこちらの記事からご参照くださいませ。
キーボード自作講座では3×3のキーパッドを制作
イベント自体は10時30分から始まりましたが、キーボード自作講座は午後からスタート。KTUさんのキーボード好きはASCII連載動画「ジサトラKTU」でもおなじみですが、早速大量の自作キーボードを披露し、参加者の自作キーボード熱を抜かりなく盛り上げておりました。
今回のキーボード自作講座は事前申し込み制。イベント参加費とは別に有料で自作キットを配布するものでしたが、あっという間に10名の参加枠が埋まりました。参加者の年齢層はかなり広かったんですが、ほかの講座と比べて若い方が多くて驚きました。
では、キーボード自作講座の模様を順に追っていきましょう。まずは、キーボード自作キットの確認から。今回自作するのはキーボードと言っても、3×3の合計9キーとなる「キーパッド」。キットの中身はProjectMやPCワンズとのコラボ製品など、精密板金加工でおなじみの長尾製作所に頼んだベース(基板とスイッチではさみこむ金属台)に、KTUさんが設計したジサトラロゴ入りのメイン基板、USBポート付きのコントローラー基板、参加者が希望したキースイッチなど。