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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 ― 第18回

Office 365とシームレスに連携

ブラウザー版Office「Office Online」はここまで進化した

2018年01月23日 10時30分更新

文● 阿久津良和 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。第18回は「Office Online」を取り上げる。

PCを忘れた緊急時にはOffice Onlineで対応可能

 多くの方はOffice 365アプリケーションをPCにインストールして使っていることと思う。だが、訪問先で突然Word文書ファイルやExcelワークシートファイルを顧客に見せる必要が発生した際に、仕事PCを持ってきていなかったというケースもあるだろう。

 Microsoftは以前からWebブラウザー上でOfficeアプリケーションを利用可能にする「Office Online」を提供している。その歴史は2008年10月に発表した「Office Web Apps」までさかのぼり、世に広まったのは2009年9月のテクニカルプレビューから。その後は機能拡張やパフォーマンスの改善を経て、2014年2月に現在のOffice Onlineという名称に変更された。

 現在のOffice Onlineは、Word/Excel/PowerPoint/OneNote/Sway/Outlook/People(連絡先)/カレンダー(予定表)/OneDriveといった主要アプリケーションを提供している。Webブラウザー版が登場した当初は、まだインターネット回線の帯域も狭く、応答性は低かった。デスクトップアプリ版の方が快適なため、それほど注目されていなかった印象だ。しかし、ネットワーク環境が格段によくなった現在では、有益な選択肢の1つに数えることができる。

 Office 365アプリランチャーから<すべてのアプリ>を選択すると、多くのOffice 365アプリケーションが現れるが、ここから起動するは大半がOffice Online版のWordやExcelだ。つまり、Office OnlineはOffice 365のオンライン版としてシームレスな利用環境をユーザーに提供する存在なのである。

Office 365のアプリケーションページに並ぶWordやExcel。そのままOffice Online版を起動できる

 Office Onlineの利用にはMSA(Microsoftアカウント)もしくはOffice 365アカウント(職場または学校アカウント、以下O365A)が必要だ。それぞれ編集したファイルは、OneDrive、OneDrive for Business上に保存できるが、各Officeアプリケーション形式やPDF形式、OD(OpenDocument)形式でPCにダウンロードすることも可能だ。

 2015年8月時点ではOffice Admin CenterでOffice Onlineのライセンス付与が可能だったが、現在の同サイトを確認するとライセンス割当てにOffice Onlineが並ぶことはない。いずれにせよ、Office Onlineは無償で利用でき、こちらのドキュメントによれば、Office 365すべてのサービスにおいて、Office Onlineの使用権は付与されるようだ。

MSAでサインインした環境では、OneDriveで使用したドキュメントが履歴として並ぶO365Aでサインインした場合、SharePoint(OneDrive for Business)上の使用ドキュメント履歴が並ぶ

 さて、Office Onlineはデスクトップアプリの代替となるかと言えば、いくつかの問題がある。例えばExcel 2016とExcel Onlineを比較した場合、<ページレイアウト>タブや<数式>タブが存在しない。この他にもPowerViewや外部データの参照、最近サポートされた3Dモデルの挿入も不可能。3Dモデルを含んだファイルはWord OnlineおよびPowerView Onlineはプレビューとして表示できたが、Excel Onlineは非対応だった。このようにOffice Onlineは機能的に見劣りする部分があるのは事実だが、ちょっとした修正やファイルを開いて顧客に見せる程度であれば、充分使い物になる。

 もっともOffice Onlineの機能面については、デスクトップアプリと同じく改善を重ねていくため、それほど神経質になる必要はない。例えばOffice 365 Road mapを確認すると、OneNote Onlineの背景色変更やOffice Onlineのスマート検索機能をローンチし、現在開発中の機能としてExcel Onlineのビットコイン通貨形式のサポートが確認できる。サーバーやデスクトップアプリほど優先順位は高くないようだが、デスクトップアプリでユーザー体験を大きく変えるような機能が登場したときは、ブラウザー版にも随時展開されるだろう。

 というわけで、訪問先でOfficeファイルを見せる必要が生じたとき、自分のPCがない場合は、客先でPCをお借りしてOffice Onlineにアクセスし、OneDrive上のファイルを開けばよい。余談だが、客先のPCでOffice Onlineを使用する場合、Microsoft EdgeのInPrivateをおすすめする。O365Aに関する情報はもちろんCookieに代表されるWebブラウザーの閲覧データは終了時に破棄される。同様の機能はGoogle ChromeやMozilla Firefoxも供えているので、お借りしたPC環境に合わせてお使い頂きたい。

Excel Onlineのタブには<ページレイアウト>タブや<数式>タブが見当たらないMicrosoft Edgeを起動し、<詳細>→<新しいInPrivateウィンドウ>と順に選択する
InPrivateモードに切り替わるとMicrosoft Edgeの左上に状態を示す演出が加わる。この状態でOffice OnlineのWebページにアクセスして、任意のアプリケーションを選択し、O365Aによる認証を行うこれで任意のOffice Onlineアプリケーションが起動する

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