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幅広い利用者の安心・安全を守るための要件、レンタルハウススペース Studio iGに聞く

レンタルスペースの防犯カメラには「Arlo Pro」が最適だった

2018年01月15日 08時00分更新

文● 小池晃臣 写真● 平原克彦 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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「プロ用撮影スタジオを広く自由に使って欲しい」という熱い思い

 アニメーション製作会社のProduction I.Gが運営する「レンタルハウススペース Studio iG」。新宿駅から電車でおよそ30分、東京都府中市にあるこの施設は、白を基調とした広い室内に自然光が注ぎ込み、都心から少し離れた郊外ならではのゆったりとした空気が流れる。

東京都府中市にある「レンタルハウススペース Studio iG」。アニメーション製作会社のProduction I.G(プロダクション・アイジー)が運営している

 もともとはプロ向けの撮影スタジオだったStudio iGだが、現在では写真や映像作品の撮影スタジオとしてだけでなく、パーティ会場、コーラスや合奏などの練習場、会議/会合スペースなど、幅広い目的で利用されている。広いフローリングスペースのほか、大きなキッチンやバスタブのあるスペース、芝生の中庭スペースなどを、時間単位で貸し切り利用できるのが特徴だ。

もともと撮影スタジオだったStudio iGだが、現在は幅広い利用目的に開放されている

 Studio iG スタジオマネージャーの黒澤亘さんは、この「レンタルハウススペース」という名前の由来について熱く説明する。

 「もともとはプロ向けの撮影スタジオで、名前もずっと『レンタルハウススタジオ』でした。ただ、こんな素敵な空間の使いみちを撮影だけに限定するのはもったいないと考え、2017年から名前を『レンタルハウススペース』に変え、誰でも気軽に利用できる施設にしたんです」

Studio iG スタジオマネージャーの黒澤亘さん

 長年にわたってProduction I.Gでアニメの仕事に携わってきた黒澤さんが、Studio iGの担当になったのは2013年のこと。当初から「このスタジオをもっとオープンなものにしたい」という思いを抱いており、Webサイトのデザインやコンテンツに工夫を重ねるなどして、少しでも広く、新しい利用者層に認知してもらえるよう取り組んできた。

 しかしその一方で、スタジオマネージャー就任時からずっと課題を感じていたのがスタジオの「防犯対策」だった。

 「この施設が出来てから27年ほど経ちますが、当時の設計はあまり防犯に配慮されていません。これからスタジオをよりオープンにして、幅広いお客様を迎えるようになると、万が一でも侵入者があれば大きなリスクにつながると考えていました」

電源/ケーブル工事が不要な「Arlo」を選択、だが思わぬライバルが?

 屋外/屋内の防犯設備の強化に加えて、スタジオ利用者向けの駐車場も往来の多い道路に面しているため、車へのいたずらやゴミの不法投棄などを抑止する対策が必要だった。

 そこで黒澤さんは、2014年ごろから防犯カメラの設置を検討していた。ただし、当時候補に挙がっていた警備会社の防犯カメラは非常に高価であり、簡単に手を出せるような代物ではなかった。

 「防犯カメラ本体に加えて専用モニターや録画機器、電気工事なども必要になり、トータルではかなり厳しい金額でした。将来的にはカメラの増設も考えていたので、見積もりの段階で設置を断念せざるを得ませんでした」

 この経験から、黒澤さんは、防犯カメラの設置では「電源工事」と「通信ケーブル敷設工事」の2つが最大のネックであると考えるようになった。そこで、こうした課題のない製品、つまり「バッテリ駆動」で「ケーブル不要」の防犯カメラを探し始める。店舗やネットで調べたところ、SDカードに録画するタイプ、ワイヤレス(無線通信)タイプなど、さまざまな製品が見つかった。

 ただし、実際に購入して試してみなければ、本当に“使える”製品なのかどうかはわからない。“使える”かどうかを試すためだけに、数万円もの製品を購入するのは難しい。そのため、ここでいったん防犯カメラ設置の検討はストップしてしまった。

 黒澤さんがふたたび本格的に防犯カメラの検討を始めたのは、2017年の春ごろだ。このときはすでに、「黒澤さん自身で設置できる」「録画データはネットワークを介してやり取りできる」という要件を満たす2つの製品が候補に挙がっていた。大手家電メーカー製のネットワーク防犯カメラと、ネットギアのWi-Fiセキュリティカメラ「Arlo」である。

 2製品を比較検討した結果、黒澤さんはArloを選んだ。最大の決め手となったのは、Arloであれば屋内/屋外を問わず「電源工事が不要」という点だったという。

 「もう1つの製品は、屋外用には電池式もありましたが、屋内用タイプでは電源コンセントへの接続が必要でした。Studio iGでは室内にも防犯カメラを設置するつもりで、その場合もコンセントの場所に悩まされず、自由に設置できるほうがよいと考えました。結局、すべての条件を満たしたのが、乾電池で動くArloだったのです」

 ただし、Arloが本当に“使える”製品かどうか、黒澤さんにはまだ疑問が残っていた。それは、実稼働時の電池の持ち時間だ。そこでネットギアのWebサイトから問い合わせ、回答をもらうなどやり取りを続けた結果、実際に試用機を借りられることになった。こうして2017年の6月末から7月初旬にかけてArloを試用し、電池の持ち時間が十分であること、さらにもうひとつの懸案だったカメラの画角や画質なども問題ないことも確認できた。Arloは110°の画角で広い範囲を監視し、HD 720pのハイビジョン画質なので映像の細かい部分まで確認できる。

 いよいよArloを購入しようとしていた黒澤さんだったが、ここでネットギアの担当者からあることを知らされ、ふたたび検討を迫られることになる。それは、新たに充電可能なバッテリを搭載する「Arlo Pro」が発売されるという情報だった。Arlo Proではカメラの画角も130°に拡大している。思わぬ“ライバル”の登場、というわけだ。

 「性能的にはArloで十分満足していたので、正直どちらにするか、そのときは迷いましたね。ただ、Arlo Proの仕様を調べてみると、ベースステーションに外付けハードディスクを接続して、クラウドだけでなくローカルにも映像データを残せる機能が追加されていました。ここに大きな魅力を感じたのです。わたしは、大事なデータはローカルに残しておきたいというタイプですし、万が一インターネット通信ができない状況になっても録画データを保存、確認できますから」

Arlo Proのカメラとベースステーション

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