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「低コストなセキュリティ対策としては一番手頃」MONSTER DIVE CEOの岡島氏

“職人+オタク”な制作会社は「Arlo Q」を防犯カメラに選んだ

2016年08月05日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「職人のこだわり、オタクの探究心」がモットーのWeb/映像制作会社

MONSTER DIVE 代表取締役 CEOの岡島将人氏

 「現場でモノづくりしている人たちこそ偉い! だから、そんな彼らにスポットが当たるような世の中じゃないとダメだと、そう思ったんです」。MONSTER DIVE 代表取締役 CEOの岡島将人氏は、同社を設立した理由をそう切り出した。

 2009年設立のMONSTER DIVEは、東京・西麻布にあるWebと映像の制作会社だ。「職人的なこだわり意識と、オタク的な探究心」をモットーとして、手がける領域はWebデザインだけでなくWebインフラ構築からシステム/CMS開発、イベントのストリーミング中継や映像制作、ソーシャルメディアの拡散力を生かしたバイラルキャンペーン、スマートフォンアプリ開発など幅広い。クライアントには、著名な映画会社や音楽レーベルから、大手自動車メーカー、アパレル、スポーツチーム、メディア、官公庁までが名を連ねる。

「職人的なこだわりと、オタク的な探究心」がMONSTER DIVEのモットーだ

 自身も「デジタルのモノづくり」からスタートし、手を動かしてモノを作る現場を重視してきた岡島氏は、こだわりと探究心の強い“MONSTER”なスタッフを集め、深く“DIVE”していけるチームを作りたかったと説明する。

 「かつて日本の高度成長期には、口下手でも真剣にモノづくりに取り組む職人気質、オタク気質の人たちが現場にいて、そうした人にスポットが当たっていました。もう一度、日本が世界に羽ばたいていくためには、そういうチームが必要なんじゃないか。デジタル時代の職人、オタクにスポットが当たるようなチームならば、日本や世界の中で生き残っていけるんじゃないかと、そう考えたんです」

 MONSTER DIVEでは、「100%の期待に120%のクオリティで応える」というポリシーも大切にしている。クライアントの指示どおりにモノを制作するだけでは“100%”で終わってしまう。クライアントが目指すところを深く理解し、自ら積極的に企画提案を仕掛け、具体的な形にしていくことで“120%”の結果を出す。クリエイティブ、テクノロジー、そしてプロデュースという3つの力を余すところなく発揮する、それがMONSTER DIVEのスタンスだ。

 現在は、Web制作チームと映像制作チームで合計20名ほどのスタッフを抱えているが、営業担当はいない。それでも“120%の結果”を残し続けてきたことでクライアントからは厚い信頼を得ており、リピート発注やクライアントからの紹介案件が次々に獲得できている。

 「もっとしっかり営業して、増えた案件をどんどん流れ作業のように処理していったら、会社をさらに大きくできるんでしょうけどね」と、岡島氏は笑う。「ただ、そういう“処理する”ようなスタンスでは仕事をしたくないんです。1つ1つのプロジェクトにこだわってクオリティを高めることが大事だし、それでこそクライアントからも頼ってもらえる。頑張って作り上げたときの達成感、そしてその仕事を通じて得られた信頼感。それが僕らにとっての喜びなんです」。

Arlo Qを選んだ一番の理由は「面白そうだったから」?

 こうして順調に成長を続けてきたMONSTER DIVEだが、最近、オフィスのセキュリティ対策が課題になっていた。

 「これまでは性善説で考えていて、特別な防犯対策はしていませんでした。しかし、スタッフから『さすがにそろそろ危ないのでは』という声が上がりまして」

 同社は現在、ビル内の2フロアを使用している。そのうちの1フロアには映像制作/配信用の自社スタジオを構えており、ここには高額な映像機材が多く設置されている。盗難に遭えば大変な被害が出るはずだ。しかし、オフィスの施錠はその日の最後に退出するスタッフに任されており、施錠を忘れて帰ってしまう事故のおそれもあった。

 「鍵については、スマートフォンやICカードで解錠できる『Akerun』を取り付けてスマートロック化し、夜になるとオートロックがかかるようにしました。新しもの好きなスタッフがいて、『週アスの記事でいいモノを見つけた』と教えてくれたんです。それ、自分がいじってみたいだけなんじゃないの? とも思いましたが(笑)」

 スマートロックで施錠管理を強化したのに加えて、人の出入りを監視/記録する防犯カメラも取り付けることにした。さまざまなメーカーが防犯カメラを発売しているが、候補として真っ先に上がったのはネットギアのWi-Fiネットワークカメラ「Arlo Q」だった。

ネットギアのWi-Fiネットワークカメラ「Arlo Q」。USB給電で1080p HD映像を出力する

 岡島氏は、Arlo Qを選んだ最大の理由は「面白そうだったから」だという。

 「ほかのメーカーもカメラを出していますが、いかにもガチガチの『防犯用製品』という感じがして……。もちろん機能は重要なのですが、まずは『触ってみて面白そうかどうか』というのが、僕らベンチャーにとっては大切な要素なんです」

 前述のAkerunと同じように、先進的で面白そうなモノがあれば積極的に触ってみたいというのが、“職人+オタク”を標榜する同社らしい感覚だ。加えて、監視カメラに対して来訪客やスタッフが悪い印象を持たないよう、Arlo Qの「見た目のかわいさ」もポイントだったと、岡島氏は語る。

 「機能面では、撮影した映像がすべてクラウドに転送、保存される点がいいと思いました。社内に設置した録画サーバーに記録する仕組みだと、侵入者にサーバーを壊されてしまったら元も子もありませんし、サーバー管理の手間もかかりますから」

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