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Windows Info第90回

Windowsの不要になった回復パーティションを削除する【作業編】

2017年05月28日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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 今回は、Windows 8.1からアップデートを繰り返してきたメーカー製タブレットを対象に、回復パーティションを調べ、不要なものを削除するやり方を解説する。今回テストに用いたのはデルの「Venue 8 Pro」である。

 まずは、パーティションなどの状態を確認しておく。これには、コントロールパネルの管理ツールにある「コンピュータの管理」から「記憶域」→「ディスクの管理」と開く。

コンピュータの管理で内蔵ドライブ(ディスク0)のパーティションを表示させたところ。ここでは6つのパーティションが見える

 今回のPCでは、「ディスク0」に6つのパーティションがあり、そのうち3つが「回復パーティション」になっていた。また、残り3つのうち、1つはEFIシステムパーティション(UEFIが利用)と、起動ドライブ(Cドライブ)で、残り1つがOEMパーティションになっている。今回は、この回復パーティションとOEMパーティションを調査し、不要なパーティションを削除してCドライブを拡大する。

まずはDiskpartコマンドを起動

 Win+Xメニューなどから管理者でコマンドプロンプトを開き、Diskpart.exeを起動し、対象となるディスクの番号を調べる。

LIST DISK

で外部記憶装置(光学ドライブ、HDD、SSD、USBメモリやメモリカードスロットなど)の一覧が表示される。

LIST DISKコマンドの実行結果。内蔵ドライブは、Disk 0で、Disk 1は、装着したSDカード

 DISKは、0から始まる番号がつけられる。コマンド結果から対象とするDISKの番号を得る。今回は、先にDISK 0が対象であることが「コンピュータの管理」でわかっているが、そうでない場合、まずLISK DISKコマンドでディスクの一覧を得て、以下のようにDISKを選択したうえでパーティションのリストを見てどのディスクかを判定する。

 対象となるDISK番号がわかったら以下のコマンドでパーティション状態を見る。

Disk 0を選択してパーティションを表示させる。「コンピュータの管理」では6つしか見えなかったが、実際には7つのパーティションがあることがわかる

SELECT DISK 番号
LIST PARTITION

 なお、キーワード「PARTITION」は「PART」と略せる。また、SELECT DISKコマンドは1回だけ必要。これを見ると、実際のパーティションは7つあることがわかる。パーティション3がコンピュータの管理では表示されていなかった。

 パーティションとボリュームの関係を調べるには、パーティションを選択しDetailコマンドを使う。ボリュームは原則的にパーティションに対応しているが、パーティションは必ずしもボリュームを持つとは限らない。また、LIST VOLUMEコマンドは、DISK、PARTITIONのSELECTコマンドによる選択に関係なく、システム内のすべてのVOLUMEを表示する。

 SELECT VOLUMEコマンドを使って特定のボリュームを選択すると、対応するパーティションが自動的に選択状態となる。逆にSELECT PARTITIONコマンドは、対応するボリュームがあれば、それを選択する。この点は混乱しやすいの注意されたい。LISTコマンドで選択中のボリュームやパーティションには、アスタリスクが付くが、ディスクに変更を加えるようなコマンドを実行する場合、SELECTコマンドを直前に再度実行するのが無難だ。

selectコマンドで選択したパーティションやボリュームは、Listコマンドでは先頭にアスタリスクが付いて表示される

 まずは、調べたいパーティションを選択し、DETAILコマンドを使う。まずは、回復パーティションとなっているパーティション6を調べてみることにする

SELECT PART 6
DETAIL PARTITION

 実行結果を見ると、パーティション6には、ボリューム3があることがわかる。この状態で、以下のコマンドでボリュームのリストを表示させると、

選択したパーティション6をDetail partitionコマンドを使って情報を表示させる。このパーティションにはボリューム6が対応していることがわかる。Ltrのところが空白なので、ドライブ文字が割り当てられておらずマウントされていないため、エクスプローラーなどからは見えない

LIST VOLUME

 ボリューム3が選択状態になっていることがわかる。

LIST VOLUMEコマンドでみると、パーティション6を選択したときには、Volume 3が選択状態になっていることがわかる

 ボリュームが対応しているということは、パーティション内部がファイルシステムで初期化されていて、エクスプローラーなどで表示可能ということになる。ただし、この時点では、マウントされていないため、エクスプローラーには表示されない。表示させるには2つの方法があり、1つはドライブ文字を割り当てる方法、もう1つは、マウントポイント(空のフォルダ)を指定してマウントする方法である。

 ここでは、簡単なドライブ文字を割り当てる方法でエクスプローラーから表示可能にしてみる。そのためには、まだ割り当てられていないドライブ文字を調べる必要がある。Windowsでは基本的にAとBはFDD専用で、HDDやSSDはCドライブから割り当てられる。すでに割り当てられているドライブ文字は、前述のLIST VOLUMEコマンドの実行結果で調べることができる。今回は、CとDが割り当ててあった。このため、割り当てる文字として、最後のアルファベットである「Z」を使う。これは、アンマウントなどを忘れてしまったときに気がつきやすいからだ。

 具体的には、ボリュームを選択状態としてASSIGNコマンドを使う。このコマンドを使う場合

SELECT VOLUME 3
ASSIGN LETTER=Z

とする。

念のため、Select Volume 3を実行してassignコマンドでドライブ文字Zを割り当てる

 これでエクスプローラーを開き、Zドライブを表示させることができる。

これでパーティション6がドライブZとして見えるようになった

 ただし、このとき、エクスプローラーの設定で、「保護されているオペレーティングシステムを表示しない」をオフに設定しておく。

エクスプローラーでは、「フォルダーオプション」で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」をオフにしないと、すべてのファイル、フォルダを表示できない

 設定すると見えていなかったフォルダが表示されるようになる。

設定すると、Recoveryフォルダがあることがわかる。更新日時が今年の4月なのでごく最近更新されたファイルがあることがわかる。つまり、ここは、Creator's Updateで作成された回復パーティションであるようだ

 しかし、実際にドライブを調べるのには、エクスプローラーでは不便なので、もうひとつ管理者権限でコマンドプロンプトを表示させ、そこからコマンドを使って調査を行なう。DIRコマンドは「DIR /AS」として実行することで、システム属性のフォルダなどを表示できる。

詳細にフォルダを調べるには、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して「DIR /AS」コマンドを使う。フォルダの中に入るにはCDコマンドを使う

 実際、このドライブには、「D:\Recovery\WindowsREというフォルダがあり、ここにウィンドウズイメージファイル(.WIMファイル)が存在していた。その日付を見ると今年の3月で、どうやらCreator's Updateのときに作られたか更新されたファイルのように見える。なので、このパーティション6(ボリューム3)は、削除してはいけないようだ。

フォルダを降りていくと、ウィンドウズイメージファイル(.WIM)ファイルがある。これは、Windowsのインストールイメージを格納しているファイルで、ごく最近の日付ということは、この回復パーティションには、最新のイメージが保存されている可能性が高い

 では、また、DISKPARTコマンドに戻り、マウントを解除する。その前にZドライブを表示しているエクスプローラーやコマンドプロンプトウィンドウは、他のドライブを表示させるか終了させておく。

 ドライブ文字を割り当てた場合のアンマウント処理は、以下のように行なう。

調査が終わったらDISKPARTコマンドで「remove」コマンドを使って、割り当てたドライブ文字を削除する。これにより、マウントされていたボリューム(パーティション)が解放される

REMOVE LETTER=Z

 基本的には、この作業を繰り返して、回復パーティションをひとつひとつ調べていく。

 次回は、具体的なパーティションの削除や拡大などを行なってみる。

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