このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

制服のままプールに飛び込むってずっとやってみたかったんですよ!

武田玲奈さんインタビューも! 学校で秘密のデート“泣けるVR映画”「交際記念日」はしっかり映画だった

2017年04月22日 18時00分更新

文● 八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

泣けるVR映画「交際記念日」のメディア向け試写会が開催

 “泣けるVR映画”と銘打たれた作品「交際記念日」が、5月1日に全国の「VR THEATER」で公開される。

 交際記念日は、VR THEATERの1周年記念作品で、主演の沙耶役に武田 玲奈さん、相手役の太一に西銘 駿さんを迎え、窪田 崇監督がメガホンを取る。15分のショートムービーで、舞台は卒業を間近に控えた高校生最後の春。ひそかに付き合っている沙耶と太一の姿が描かれている。


 今までHTC VIVEやPlayStation VRでゲームをプレーしたり映像コンテンツを視聴したことはあるが、“VR映画”というのは今まで聞いたことがない。果たして本当に“泣ける映画”なのか、4月19日にメディア向け試写会が開催されたので、確かめてみることにした。

スタッフが入れないシーンも
VRならではの撮影に苦戦?

武田 玲奈さん

 メディア向け試写会では、主演を務めた武田 玲奈さんと窪田 崇監督が登壇。武田さんは、「高校生ならではの甘酸っぱさとか、切なさとか、すごくキラキラした映画になっているので、皆さんに高校生活を一緒に楽しんでいただけたらと思います」と挨拶した。

「今後、新しい映像体験であるVRコンテンツだからこそチャレンジしました」と窪田 崇監督

 また、360度の撮影ということで、撮影現場にスタッフが入れないこともあったという。窪田監督は「スタッフが入れないので、勝手にスタートしてもらって、終わったら大きな声で言ってくださいと伝えていました。ただ、校庭でのシーンは無線も届かないところで待機していたので、終わったこともわからなかったです」と撮影時のエピソードを語った。

武田さんは「可愛い制服を着れてうれしかったです!」と喜んでいた

 武田さんは「演技が終わったのになかなか気づいてもらえなかったときは『いつ終わるんだろう』と思っていました。結局『終わりました』と伝えに行きました」とコメント。また、「VR映画ということでカメラが違ったので最初は不安でしたが、自然に演じることができました」と自信をみせた。

1人称視点と3人称視点を織り交ぜることで
ただのVR映像ではなくVR映画になっている

1人称視点は距離が近くてドキドキする

 メディア向け試写会ということで、実際に観させてもらった。正直いうと、VRで映画といっても、1人称視点の映像でストーリーがあるだけだろうと予想していた。しかし、期待はいい意味で裏切られた。

 ネタバレになってしまうのであまり書けないが、交際記念日は太一の目線、つまり1人称視点のシーンもあれば、太一と沙耶のやり取りを3人称視点で観る場面もある。その切り替わりが、ただの映像ではなくこれは映画だと感じる理由になってる。ネタバレになるのであまり書けないが、1人称視点と3人称視点の移り変わりが、場面の切り替えやストーリー上の意味などにも利用されているといった工夫がなされているからだろう。3人称視点があることで、ストーリーがよりわかりやすくもなっている。

3人称視点でストーリーがわかりやすい

 また、全体的に淡い映像で、高校の校舎や校庭のシーンで自分の高校時代を懐かしみながら観ていた。卒業前の切ない感じも映像から感じることができ、なんだか切なくなった。

夕方の体育館など、グッときてしまう

 そして、VRの一番の醍醐味もしっかり活用されている。沙耶がカメラ目線で(観ている自分に)話しかけるシーンは、ドキッとしてしまう。映画と比べてグッと距離が近いというのは、VRのいいところだろう。上映時間は15分だが、ストーリーもしっかりしていて、十分ショートムービーとして観ることができる。武田さんや西銘さんのファンだけでなく、切ない恋愛物語が好きという人にもオススメだ。

 VR THEATERは、全国のVR THEATER取り扱いの複合カフェ・カラオケ・アミューズメント・ホテルなどで体験することができる。基本的には店頭カウンターで「Gear VR」をレンタルし、指定されたブースで視聴する。店内でQRチケットを購入し、VRゴーグル上で読み取れば、コンテンツを視聴することができる。

VR THEATERは、全国のVR THEATER取り扱いの複合カフェ・カラオケ・アミューズメント・ホテルなどで体験可能

QRチケットを購入し、VRゴーグル上で読み取れば、コンテンツ視聴が可能

交際記念日詳細

ストーリー
卒業式を間近に控えた高校生最後の春。太一(西銘駿)は、忘れ物をとりに一人教室に向かう。三年間を過ごした休日の校舎は、陽だまりにつつまれてひっそりとしていた。誰もいないはずの教室のすみに、人影を見 つける太一。それは、沙耶(武田玲奈)だった。太一にとって沙耶は特別な存在の女の子だった。ふたりは密かにつきあっていたから。
沙耶はたくさんの思い出を作ってくれた。
勉強をおしえてくれたり、プールに忍び込み制服のまま飛び込んだり、夜の理科室でプラネタリユムを観たり、校庭でメロ ンパンをかけて追いかけっこをしたり。彼女はいつもそばにいて、笑っていてくれた。
太一と沙耶には大切な記念日があった。
「卒業式を一緒にむかえようね」そう言って笑いあい、今年も記念日をふたりですごすはずだった。

切ない運命を背負った太一と沙耶。ふたりの想いが、ほんの一瞬の奇跡をおこす。

キャスト
武田 玲奈
西銘 駿
高杉瑞穂

スタッフ
監督:窪田 祟
音楽:佐藤 悠輔
プロデューサー:東山 雅俊/足立 光
VR撮影:三代 千晶
原作・企画:田中 渉
制作:電通ライブ
制作協力:イメージフィールド
VR協力:eje

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ