関係者インタビュー
安藝貴範 代表
テストからの好調を受けて、緊張感のあるレースでした。ミスなくレースを終えれば、2シーズンぶりの勝利に手が届くかもしれないというプレッシャーはチーム全体から伝わりました。長いことお預け状態でしたから。
何度かのレーストラブルがありつつも優位性を完全に失うことなく、ドライバーもメカニックも、ピンチの度に想定以上の力を発揮してくれたことが、最高に嬉しかったです。良い結果でシーズンの幕開けができました。
次戦以降はこうはいかないと思いますが、初戦で獲得したポイントを守り切ってチャンピオンまで走り切りたいと思います。
片山右京 監督
とにかく勝ててほっとしています。この2年間、トップを走ったり勝てそうなレースは何回もあったんですが、運が悪かったこともチャンスを逃してしまったこともあって、苦しいシーズンが続いていました。
今年は同じマシン(AMG GT3)でタイヤメーカーがそれぞれ違うという状況の中、トップでゴールできたことは嬉しいですし、ヨコハマさんからファンのみんなまで、いろんな人から受けたサポートの上で勝てたんだと思います。
毎年チャンピオンを獲るつもりでやってるけど、今年はいきなり優勝できて幸先のいいスタートが切れたと思います。というか、ここで何が何でも勝っておかないとね。ひとまず、我々は勝てるチームなんだということを改めて証明できたんじゃないでしょうか。
勝ったときに「ざまあ見ろ」なんて言ってしまいましたが、これは誰に対してというワケではなく、これまで勝てなくて弱気になってしまった自分たちに対して、ほら俺たちは勝てるんだぞという意味です(笑)
谷口信輝 選手
岡山の合同テストのときからかなり手応えを感じていました。予選はポールを狙っていくか、それとも決勝のことを考えるのか迷いましたが、確実に決勝で勝つためにハード寄りのタイヤを選びました。とはいえ、このタイヤでも2番手タイムを出し、もしかしたらポールもいけそうだったんですが、そこは悔しかったですね。
決勝では序盤は思惑通りに片岡選手がトップの65号車を抜いて1番手でバトンを渡してくれました。ピットではタイヤを左側の2本だけ交換して停止時間を短縮したおかげで、トップのままコースに戻れました。その後、順調にマージンを稼いでいったんですが、赤旗中断でリセットされ、さらに度重なるアクシデントでレースの終了時刻が遅れたことによって気温が下がり、タイヤがどんどん冷えてきてしまう状況になってしまいました。
万全の準備で臨んだ決勝ですが、何度も赤旗中断になり、流れはあまり僕らに向いてなかったような気がします。そんな中、優勝できたのは本当に幸せなことだと思います。この2年間、ずっと我慢をしてきて、僕の我慢貯金も満期を迎えようとしていたので、ここで一気に放出できて良かったです
片岡龍也 選手
大変お待たせしました。やっと勝てました! 今回のレースは練習走行から手応えを感じられる、マシンバランス、タイヤパフォーマンスでした。予選を迎える段階で、決勝を見据えたタイヤ選択にも関わらず、ポールポジションも狙える状況でした。結果は2位でしたが、優勝できるスタートポジションだったと思います。
僕はスタート担当なので、とにかくトップに立ってリードを築く事に集中し、無事に役目をはたして谷口さんへ繋ぐことができました。谷口さんのスティントはセーフティーカーでマージンを削られるなどプレッシャーのかかる状況でしたが、最後までポジションを譲ることなくトップでゴールしてくれました。今回ほど勝てると思ってレースをしたことは過去にないと思います。それくらいマシン、タイヤは素晴らしかった。そして、そのパフォーマンスをしっかりと優勝に繋げられて本当に良かった。
この勢いを今後も続けられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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